ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

音声配信はどこまで流行る?音声メディアの可能性【no.2178】

 実はラジオをはじめました。

 といっても、音声配信アプリです。いわゆる電波を使ってのラジオではありません。インターネットラジオですね。今回は音声メディアの可能性について。

*対面のインタビューはけっこう大変

 少し前ですが、インタビュー取材の仕事がありました。私がインタビューされるのではなく、私がインタビューをする方です。この仕事、実際にインタビュイー(取材される側)の方の会社までお伺いするのが大変でした。WEBサイトに掲載するインタビュー記事なのですが、インタビューして写真を撮って、半日以上の仕事です。

 本当に大変なのはその後です。録音した内容を文字起こしして、インタビュー内容を整理し、ピックアップする話題を決めます。そして編集です。インタビューに加筆・修正・注釈などを加えて記事化していきます。こちらで2日間くらい。さらにプラスして、インタビューの事前・事後のショート動画の編集と字幕入れがあり、こちらも1日くらい。合計するとひとつのインタビューあたり3.5日くらい工数がかかるんですよね。

 このインタビュー、3名の編集チームがあります。私が今回の担当だったわけですが、チームのメンバーと「インタビューという形式はそのままに、いかに工数を減らすか」という話題になりました。そこで出てきたのが「ラジオ(音声メディア)にしてしまえばいいのではないか?」というアイデアでした。

*音声メディア×生放送が良い理由

 インタビューという形式をそのままに最も工数を少なく進めるならば、音声メディアの「生放送」がベストです。まず、音声メディアは顔を出す必要がありません。きちんとした身なりで登場する必要もありません。また、声だけで登場すればいいわけですから、パソコンの前にいる必要もありません。自宅や事務所の外、公園やカフェでも参加することができます。極端にいえば、寝起きのベッドの上でも音声メディアは参加することができるんですね。

 もうひとつのポイントが「生放送」というところ。生放送化(ライブ化)することで、編集の手間が一切なくなります。いわば「一発録り」になるので、編集のしようがないわけです。一発録りの場合、ある程度インタビューの内容をしっかり決めておかないとグダる可能性も高かったりします。ただ、リスナー側も生放送だということは十分理解しているので、多少グダったとしても「まあ生だし仕方ないよね」と納得してくれるんですね。逆に、生だからこそのパプニングを楽しんでくれる節さえあるという・・

*音声メディアに「広告」はどこまで向くか

 ということで、編集チームの3人で盛り上がり、「じゃあ、いっそ自分たちでラジオをはじめちゃうのはどう?」という話にいきついたのです。いま、音声メディアの配信アプリがたくさん出ています。その中から、わりと有名どころでもある「stand.fm(スタンドエフエム)」を我々の配信アプリとして採用しました。これは単に私の友達がスタンドエフエムを使って音声配信をおこなっており、操作方法など聞けるかな?と思っただけです。

 実際にスタンドエフエムのアプリを開いてみると、ラジオを配信している人がたくさん。有名どころだと、メジャーリーガーのダルビッシュ有選手もスタンドエフエムで音声を配信しているんですよね。音声メディアは、映像メディアと異なり「目を使わなくてよい」ので、車の運転中やスマホをみれない環境でも楽しめるのが良いんですよね。今後より広がる可能性を感じられるポイントです。

 逆に、動画や画像をみせられない分YoutubeやSNSのような「広告」の配信がしずらいという難点もあります。音声での広告配信もできるようなのですが、その効果はどうなんですかね。ビジュアルに比べると広告効果は弱そうな気がしますよね。YoutubeもSNSも「広告」によってビジネスが成り立っていることを考えれば、音声メディアなりの課題も考えられます。

 さて、私がどんなラジオをはじめたか。いまはナイショです!!

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ishida

石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。情報産業経営者稲門会役員。日本道経会理事。 UdemyにてECマーケティング講座配信中。 こちらから