チームとメンバーの「得意なこと」を探す【no.2140】
最近、顧問先の担当者さんとともに、クライアント先(お客様のお客様)の営業に帯同する機会があったんですね。担当者さんと一緒に何社か回ったのですが、担当者さんはクライアントさんに私を「この人、めちゃくちゃコラム書いてるんですよ。本も何冊も出してるんですよ」と毎度紹介をしてくれます。
まあ、たしかにECMJコラムというカタチ(これです)で2,000本以上のコラムを書いていますが、それほど文章が上手なわけではないし、書籍を何冊も出しているといってもコラムを整理したプリントオンデマンドだしなぁ、と思いながらも担当者さんの横でウンウン頷きながら聞いているわけですが、自分ではない他人(この表現少し切ない)からみたとき、「めちゃくちゃコラムを書いている人」に見えるならたしかにそうなのだろうなぁと思うわけです。
意識してないけれど、得意?なこと
振り返れば、ECMJにコンサルティングのご相談をしてくれる方は必ず「コラムの量がものすごいですよね」といってくれます。先日お会いしたECコンサルタントの(尊敬している)大先輩にも「ほんと量がすごいよね」といわれました。まあ、その先輩コンサルタントの方の方が文章は何倍も面白いのですが、文量を書けるというのは私自身の強みかも?と思うわけです。
こういった、「自分では意識していないけれども苦じゃなくできているから、もしかしたら得意なことに入るのかもしれないな」というものがとても重要で、ECMJがECチームのコンサルティングに入るときも、「このチームが得意なことはなんだろう?」「この方が苦じゃなくできることはなんだろう?」をとても考えています。コンサルティングに入る前のキックオフのミーティングをおこなうときも、定例会議がスタートした序盤の数回も、チームが前に進みだしたときも、「さらに得意なこと」を探していたりします。
本気でスピーディーに動くためには
なぜ我々コンサルタントがそれを考えるかというと、結局、現場のECチームのみなさんに本気で動いてもらわないとEC事業の成長にはつながらないからです。そして、本気でスピーディーに動いてもらうためには、「好きなこと」や「得意なこと」、そして「興味があること」をやってもらうのが一番だから、なんですよね。ECMJがコンサルティングに入らせてもらう中小企業さんは、ECの専門チームでないケースがほとんどです。もちろん理想は「EC専任」ですが、ある程度の事業規模にならなければ現実的に専任チームはありえません。大企業でも、EC専業チームからスタートできる会社は多くないと思います。
EC事業のあるべき姿を伝えるのも重要ですし、EC市場のスピード感を伝えるのも重要。それはEC事業を理解していれば、顧問先に提案したりアドバイスしたりすることはできます。ただ、それだけではコンサルタントの腕としてはいまひとつだと思うんですね。極端にいえば、あるべき姿や市場のスピード感の話は、書籍やWEBやセミナーで勉強すれば語れるようになります。大切なのはいかにそれを組織浸透させるか、組織に合わせられるか、どう動けばいいのかのイメージを今日明日の解像度で共有することができるか。ここがコンサルティングの腕の見せ所だと思うんですね。まあ、コンサルタント論はここまでとして。
組織・人材からつくるEC、という考え方
もちろん一般的なECの事業成長のための理論というものはあります。しかし、その理論を商材にそのまま当てはめれば売上につながるのか?というと現実そうではありません。理論上成長できるとしても、必ずそこに至らせるための組織・人材のマネジメントの問題があります。中小企業のEC事業であれば、自社の組織・人材の「好きなこと」「得意なこと」「興味があること」からEC事業自体をつくっていく方法もひとつの考え方です。
みなさんのECチームメンバーの「好きなこと」「得意なこと」「興味があること」は何ですか?
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