ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

コンサルタントが教える!Eコマース成長の法則。30【no.1918】

(こちらは2021年公開のコラムです)

 前回コラム(no.1917)のつづきです。

 「コンサルタントが教える!Eコマース成長の法則」というテーマで連載をしています。前回は、「多店舗展開の運用コスト」についてご紹介しました。今回は「外注パートナーの活用方法とポイント」についてお話します。

 Eコマース事業を拡大するためには良い外注パートナーを探すことが重要になります。おそらく多くの会社さんで課題になるのが、Eコマースサイトのコンテンツの制作、Eコマースのシステムの開発、リスティング広告などの複雑な広告の運用、また弊社ECMJのような事業化をリードしていくコンサルティングなども外注パートナーの選択肢に入るかもしれません。Eコマースの事業規模や市場変化のリスクを考えれば、すべてを自社内で完結することは難しいでしょうから、上手く専門性のある助っ人を活用していきたいところです。

 ただ、当然ながら依頼時に思いえがいていたような動きをしてくれない外注パートナーもあります。これは外注パートナーの問題もありますが、実は自社に問題がある場合もあります。外注パートナーに依頼する内容があまりにもブレていたり、打ち合わせのたびに内容が変更になったり、指示だしの共通言語がズレていたりすると、良い関係が気づけません。まあ、外注パートナーに仕事を依頼する自社側も、専門的な知識がない状態だったりするわけですから、得てしてこういったことが起こりえます。こんな状況にならないためにも外注パートナーを選ぶところから気をつけたいところです。

 まずできれば友人や知人の紹介から外注パートナーを選ぶことを検討してみてください。周りのEコマース事業を何年も前から進めている事業者さんを探して、その事業者さんが長くお付き合いしている外注パートナーを選べば安全です。困ったときは知人の事業者さんに相談ができますし、外注パートナーの側の方も依頼内容のズレなど認識の違いを感じたら紹介者の方に相談することができます。間に中立な、そして両者を知っている人が立てば心配が減ります。

 また経営者を知っているというのもポイントのひとつです。外注パートナーとしてその会社の経営者を知って入れば比較的安心して仕事を依頼することができます。なぜ経営者なのかといえば、基本的に「辞めない」からです。どんなに仕事ができる担当者の方も、どんなに頑張っている担当者の方もいつ何時、何かの理由で仕事を辞めてしまう可能性があります。お客様である我々には「そろそろ転職を考えている」なんて雰囲気で接することはないはずです。辞めない人間、と付き合うということは大切なリスクヘッジになります。

 そして担当者です。外注パートナー先の担当者さんは前述のとおりいつかどこかで仕事をやめてしまう可能性があります。しかし、Eコマース事業をつづけている事業者さんが周りにおらず、外注パートナーの知り合いがいなければ担当者さんを頼りにするしかありません。個人的な意見をいえば、多くのEコマース事業者がほぼ「一般的な外注先」で対応できるEコマース運営をおこなっています。「我々に合うシステムってどれですかね?」というような質問をよくいただきますが、メジャーどころのシステムでまずまかなうことができます。それよりもシステムを導入したのち、いかに自社なりの使い方に仕上げていくかがポイントなので、「じっくり付き合える」担当者さんを探してみてください。

 これはシステムに限らず、コンテンツ制作でもインターネット広告運用でも同じです。「話せる」担当者さんを見つければ、外注パートナーは必ずEコマース事業の成長における助っ人になってくれます。

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石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。情報産業経営者稲門会役員。日本道経会理事。 UdemyにてECマーケティング講座配信中。 こちらから