「ECMJ式運用サイクル構築スタートパック」リリース背景【no.1815】
ECMJは2019年の秋に「ECMJ式運用サイクル構築スタートパック」というパッケージサービスをリリースしました。今回はこのスタートパックサービスについてご紹介させてください。
*社会環境の変化とマーケティング
まずマーケティング市場の変化や課題の話をする前に、社会環境の変化についての話をしなくてはいけません。以前のコラムでも紹介したのが「働き方改革」「人口減少」「自社育成の必要性」という3つのポイントでした。
ひとつは「働き方改革」。働き方改革は政府の重要政策として企業に大きく影響を与えています。今後、労働時間や勤務体系のさらなる制約が経営に課される可能性もあり、企業はより短時間での生産性アップを求められています。ITを活用した企業の「デジタル化」は避けられないところです。
もうひとつは「人口減少」。2019年の出生人数はついに90万人を割りました。労働人口は2040年までに約20%の1,200万人が減少すると言われています。企業としては人材の確保がさらに難しくなるため、デジタルを活用して仕組み化・効率化を図り、付加価値をつくるための思考により資源を使うことが求められます。
最後に「自社育成の必要性」。ここは「働き方改革」と「人口減少」を受けての話になりますが、社会環境の変化を鑑みると、必要な人材を採用で確保するのではなく、自社内での育成を土台に経営を展開することが現実的です。現場のスタッフを「デジタル時代に対応できる人材」に育てることがこれからのポイントになります。
さらに、忘れてはいけないのがいま正に我々が対面している新型コロナウィルスの問題です。この社会問題が、企業の「デジタル化」をより加速させていくことになりそうです。
*デジタルマーケティング市場環境の変化
元々は基幹システムとして活用されていきたコンピュータが、インターネットの登場と通信技術の進化をきっかけに、マーケティングの業務システム、分析システムとして活用されています。2010年頃からネット・リアルを問わないデジタルマーケティングツール(システム)の導入が企業で進んでいるのもご存じのとおりです。
もはや自社のホームページを持っていない企業の方が、少なくなっているのではないかと感じます。何らかのデジタルマーケティングツール(システム)を導入した経験のある企業も多いでしょう。しかし、マーケティングの業務システム・分析システムとも、導入することが成果(売上増やリード獲得など)に直結するわけではありません。市場はマーケティングツール(システム)の「導入」というフェイズを経て、「活用」というフェイズに入ったといえます。いま流の表現をするならば「カスタマーサクセス」でしょうか。
データを整備し、マーケティングツール(システム)を導入しても、企業のデジタルマーケティングが進展しないのは、多くの場合「運用体制(運用サイクル)」が欠けているからです。企業のデジタル化は「データ×ツール・システム×運用体制(運用サイクル)」です。
デジタルを活用し成果につなげていくための「チームと運用サイクル」をいかにつくるかがデジタル化の大きなポイントになり、それを支援しているのがECMJのコンサルティングサービスです。そして、昨年秋にリリースしたパッケージサービス「ECMJ式運用サイクル構築スタートパック」は、自社がデジタルに向かうためのステップを「5つのステップ」に分け、企業の皆さんと一緒にデジタルマーケティングの土台をつくっていきます。
世の中には成功事例もノウハウもあふれています。ただしいずれも「今からの具体的な行動」には繋がりづらいのが現実です。ECMJのコンサルティングは常に「今なにをやるか」を見ています。
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