「石の上にも十年」まで、あと1年になりました【no.1783】
実は10月から弊社ECマーケティング人財育成という会社は9期目に入っている。10月28日が設立日なので、8年と10日くらいが経ったわけだ。今日は弊社ECマーケティング人財育成の事業と市場環境について紹介したいと思う。
*設立は2011年10月28日だった
先にも書いたとおりECマーケティング人財育成社は2011年の10月28日に設立。ただ、事業としては同年の6月くらいから開始しており、法人化したのが10月28日ということになった。もう9期目になる。短かったのか、長かったのか。自分としてはあっという間だった気もするし、やっと10年目に近づいてきたかという気持ちもある。
なぜかというと、弊社の初代取締役であった故・片貝孝夫氏に「石田、いまの時代は石の上にも十年だぞ。十年続ければ絶対に何かのカタチになるから」と言われていたからだ。片貝さんのこの言葉が心の中に強く残っていて、「絶対十年はやってやろう!」と創業時に思った。十年という年月は果てしなく長く感じたのだけれども、9期目に入ったいまはどうだろうか。もう「石の上にも十年」は近い。
*ECマーケティング人財育成の存在意義と市場環境の変化
ECマーケティング人財育成という会社は、いま私自身が理事を務めている「協同組合ワイズ総研」との出会いからスタートしている。ワイズ総研が主催しているサロンで、現在のECマーケティング人財育成の事業内容に近いイメージを故・岩佐豊氏(ワイズ総研代表理事、元ダイヤモンド社社長・会長)にお話ししたところからだ。事業内容というよりも、「市場環境の変化」に近い話をしたのだった。「だから、私はこうしたい」ということも。
当時のインターネット業界(特に私が前職で働いていたEコマース業界)は先行者メリットのある時代が終わり、時代の波で膨れ上がった会社が苦しんでいた時期だった。これからはどんな会社もインターネットを活用しなければいけない時代になる。ツールやシステムは揃ってきているが、それを活用して実績に繋げるための組織と人財が足りない、ここを何とかしたいのだ、と。
その後、初めてコンサルティングに入らせてもらった会社さんが、リアルを軸にしている(ネットに販路拡大したい)会社さんだったことも非常に良かった。私自身、前職が「ネット専業の会社」だったので、インターネットに対する取り組みの現実がわからなかったのだ。
*8年が経って、市場環境はどう変わったか
2011年に私自身が勝手に抱え、岩佐さんや片貝さんが共感してくれた課題に対し、市場環境が大きく転換されたかというと「思ったほど変わっていない」というのが素直な実感なのだけれど、データ関連・ツール関連の勉強会・研究会に参加していると徐々に変わってきているのも確かだと感じる。なにしろ、「カスタマーサクセス」という言葉も一般的になってきた。
昨年のことだが、日本のITシステム業界の雄であるNEC社とECマーケティング人財育成が、「マーケティングスターターパック」なるサービスをリリースした。これまでツールとシステムを提供してきたNEC社のような会社が活用のためのサービスを提供すること自体が時代の変化をあらわしているように感じる。
昨年から今年にかけてのAIブームでテクノロジーはある程度の到達点を得たのではないかと思う。これからは組織と人財がテクノロジーに追いついていく番だ。組織と人財の変化なくしては、本当の意味のデジタルトランスフォーメーション(デジタル化)は成立しない。
最近、個人的にうれしいこと。ECマーケティング人財育成を「ECMJ」と略称で呼んでもらえることが非常に多くなったのだ。もとは自分たちが自分たちを呼んでいたのが「ECMJ」なのだが、浸透してきてうれしい。こういった小さなところにも、芽が感じられる。
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