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期待、依存、嫉妬。感情をコントロールする自分をつくる【no.1773】

 期待、依存、嫉妬。感情をコントロールする自分をつくる。人間の感情は期待と依存と嫉妬の3つによって成り立っているのではなかろうか。

 喜怒哀楽みたいなのはもちろんあると思う。しかしそれは一時的や一定期間のもので、期待、依存、嫉妬は自分の中で継続していく。この期待、依存、嫉妬の3つの感情を自分自身で客観視すること。そして自ら対策することに生きるヒントがあるのではないか。

*期待を持つから感情はマイナスに触れる

 期待とはやっかいな感情で、ポジティブな気持ちを一点ネガティブな気持ちにする。自分が何かの行動、アクションを起こすとき期待は必ずつきまとう。「思ったとおりの結果が出るかもしれない」と自然に期待してしまうことが多い。

 そして自分が持っていた期待に足りないとマイナスの感情を生んでしまう。やっかいなのは、期待をベースにして「上振れすればプラス」の感情が起こること。そして「下振れすればマイナス」の感情が生まれてくること。これは絶対評価ではなく相対評価になる。自分の期待が高ければ、結果が良かったとしても感情がマイナスになることもある。

 本来、行動をして「結果が出なかった」というのは「プラスマイナスゼロ」である。しかも何かしらのノウハウや経験が残るだけ「多少はプラス」であるはず。しかし、期待の感情がマイナスを生み出し、人間の行動を止めてしまう。

*選択肢を持つことで依存から抜け出す

 人はいま持っているものや置かれている環境で最大限の充実をつくろうとする。周りの人間に感謝をすることや、周りの人間と良い関係をつくることは結構なこと。ただ、この気持ちが過剰になると依存の感情が生まれる。

 依存の感情は視野の狭さでもある。「自分にはこれしかない」という依存から抜け出すためには視野を広くする必要がある。もちろん何らかの目的を達成するための方法がひとつしかないということはない。依存を感じたらアクションを課し、選択肢を広げることで抜け出すこと。具体的な方法としてはとにかく「人に会う」のが良いと思う。

 期待と依存は近しい関係にあり、依存が期待を大きくさせる。ただ期待の対象は受けていることがわからないので、期待を裏切ってしまう。依存は知らないところで人間関係を傷つけることもあるわけだ。

*嫉妬の感情を無くするのが難しい

 嫉妬は離れることができない感情であり、つい「人と比較して」しまう癖が治らない。特にソーシャルメディアで「隣の芝生は青く見える」が日常化している時代。嫉妬の感情をおさえるのが非常に難しくなっているといえる。もちろんソーシャルメディアは「リア充」を掲載するものである。したがって裏側に様々な苦労があるのだが、どうしても表ばかりを見てしまう。

 期待や依存とは違い嫉妬にはスマートな対処方法がない。強引なるが、「嫉妬の感情を抱くヒトやコト」の情報を遮断するのが大切であると思う。また、「人と自分を比較している」状態に自分自身で気づくこと。そして、身の回りや環境に感謝し「自分の大切なもの」を心の中においておくこと。これによって、感情をコントロールすることができるのではないだろうか。

 期待、依存、嫉妬。これら人生のいつまでもお付き合いする課題とは、うまく付き合うコツが必要そうだ。

【合わせて読みたい】
人間の「感情」を理解して、淡々と仕事を進めていく【no.1696】
「マイナスになるのは感情だけ」を理解しておく【no.1751】
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ishida

石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。情報産業経営者稲門会役員。日本道経会理事。 UdemyにてECマーケティング講座配信中。 こちらから