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実店舗ビジネスでの受注DB(データベース)項目。【no.1634】

 実店舗ビジネスでの受注DB(データベース)項目。前回のコラムで「リアル店舗(実店舗)の顧客リスト」について紹介をしました。

 リアルビジネスの場合、顧客データとともに必要になるのが受注データになります。顧客データと受注データを組み合わせると仮説を導くことができるようになります。主に「不動産」「自動車」など高額帯商品を想定した受注データ項目を考えていきます。

*受注ID

 受注IDではなく注文IDでも構いません。お客様の注文に対して自社内で発行するIDになります。受注IDはユニーク(他と被らない)ものでなくてはいけません。IDの振り方は通し番号にするのが良いと思います。

*顧客ID

 受注データとは別に顧客データを作成しています。ですので受注データ内にお客様の氏名や住所などを入力する必要はありません。受注IDに対しての顧客ID「どのお客様が購入(利用)したか」。その情報がIDの組み合わせで残って入れば大丈夫です。

*商品ID

 お客様が購入・利用した商品やサービスの商品IDを入力します。ここで商品IDを入力することは、商品マスターのデータが作られていることが前提です。商品マスターを作成して、商品IDだけで情報のやり取りができる仕組みを作りましょう。

*カテゴリ・金額

 商品マスターから引っ張ってくれば問題ないデータです。カテゴリ別の集計や金額別の集計をすることを考えて商品カテゴリと金額の情報は商品マスターから抜き出してみました。

*決済方法

 お客様がサービスを利用した際に、どのような方法で決済したのかの情報を残します。リアルビジネスですから現金もしくはクレジットカード決済が一般的かもしれません。SuicaやPASMO、nanaco、Edyなどの電子マネー決済も少しずつ増えていそうですよね。

*初回問い合わせ日、初回来店日

 直接お客様が実店舗に来店して商談がスタートするばかりではありません。電話やメール、FAX、問い合わせフォームなどから商談がスタートする場合もありえます。受注データの情報として初回問い合わせ日を入れておいた方が良さそうです。また初回問い合わせ日からの初回来店日の情報も活用することができます。

*来店経路

 集客戦略を考えるにあたって、既存のお客様の来店経路は非常に有益な情報になります。「そもそもいま来店してくれているお客様はどうやって実店舗のことを知ったのか」。自社の努力や仕掛けで再現性があることなのか、さらに拡げることができるのか。来店経路の情報は必ず残しておきましょう。

*見積もり日

 お客様から商品やサービスの見積もり依頼をもらった場合です。その見積もり日をデータに入力しておきましょう。見積もりをしたお客様は必ずしも注文をするわけではありません。別途見積もりのデータベースを作成しておくのもおすすめです。その場合、「見積もり日」ではなく「見積もりID」を入力することになります。

*受注日

 お客様が商品やサービスを購入・利用してくれた日を入力してください。初回お問い合わせ日や見積もり日から受注日までどれくらいの時間がかかるのか。改善をほどこして成果検証をしたりすることに活用します。

*見積もりまでの来店回数、受注までの来店回数

 お客様に購入までのステップを上がってもらうとき、どれくらいの回数やスパンで提案をつくっていくのかが来店回数のデータを残すことで見えるようになります。

 以上、実店舗の場合のデータ作成について解説をしました。実店舗のビジネスの場合は「商品マスター」「受注データ」「顧客データ」の3本がしっかり揃っていればデータ的には十分戦えます。まずはこの3本からやってみてください。

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石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。情報産業経営者稲門会役員。日本道経会理事。 UdemyにてECマーケティング講座配信中。 こちらから