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ニンテンドースイッチ欲しさにヤマダ電機にならんでみたら‥【no.1408】

 お盆休み中ということで、ちょっとライトな話を。

 最近、話題になってるゲームがあるじゃないですか。ドラクエ・・もそうなんですが、ハードの方でニンテンドースイッチのことですね。ゲームのハードは同じ任天堂のWii依頼買ったことがなかったのですが、友人の家でスイッチをやらせてもらったところその画質の良さに感動してしまいました。欲しくなっちゃったんですね。

 ところが、ご存知のとおりスイッチがどこも売っていない。トイザらスにもないしヨドバシカメラにもない。ネットにもない。転売屋が高く売ってるのはあるんですが、それを買うのは負けた気がして悔しい。ただ、買えないとなると余計に欲しくなる。欲しい欲しいと思っていたら、週末に池袋のヤマダ電機で抽選会があるのを発見しました。

池袋のヤマダ電機で並んでいた方々は?

 抽選券が配布されるのが午前8時。「どうせ先着順ってわけでもないんだからー」と思って7時50分にヤマダ電機に着くと長蛇の列。そしてちょっとした違和感―――。

 その違和感の理由にはすぐに気が付きました。周りが、みんな中国人の方なのです。前も後ろも隣も全員。パーっと見回した感じだと、中国人の方が7割くらいでしょうか。携帯電話で中国語を話していたり、目に入る携帯電話の画面が中国語だったりして、「あーそうなんだな」と。もしかして、この人たちが転売ヤー(転売+バイヤー)ですか?

 列に並んでいると外側からチラチラ状況を覗いている人がいます。おそらく雰囲気的に元締めの方です。どうやら後で調べたところによると、抽選券を1枚1,000円で買い取っているようなですね。ネットの書き込みですが、抽選権と1,000円札を引き替えていたという情報をみました。朝早くから1時間以上並んで1,000円ですか・・そこまでするかという残念な気持ちとともに、中国人の方の謎のバイタリティーも感じます。

ここまで転売の競合が多いと値崩れが起きないのか

 気になるのは転売目的でスイッチを購入したとして、ここまで転売の競合が多いと値崩れが起きないのかということでした。Amazonでは転売目的のスイッチが40,000円~46,000円ほどの価格で販売されています。世の中は「需要と供給」ですから、供給側が増えていけばおのずと市場価格は下がっていくはずです。ましてやヤマダ電機で列に並んでいる中国人の方は7割。ほぼ目的は転売でしょうから、その場合は供給以上の需要があるということになります。

 もしくは購入したスイッチを日本の国内でさばいていない可能性も考えられます。日本国内で販売をすると範囲の狭い「需要と供給」に巻き込まれてしまいますが、国外に出ればもっと広い範囲の「需要と供給」で勝負をすることができます。この考え方はどうやら転売のひとつの理由にもあるようで、実際にタオバオのスイッチの商品ページは在庫数千とかになっているようですね。

 あともうひとつ。これは後から聞いた話ですが、スイッチを国外に持ち出すことで日本の消費税対策をしているということなのです。スイッチの価格は3万円、消費税は2,000円強になりますから、その差分を利ザヤととして稼いでいるという話も聞きました。どこぞやの金塊ビジネス的なことがおこなわれていることになります。ここらへん、詳しい方いればぜひ教えてください。

 ソーシャルメディアをみていると、どこどこで販売していたとか、どこどこで余っているとかいう情報を目にすることもありますが、Amazonの価格を見れば一目瞭然、定価販売されていないということはまだまだ需要が間に合っていないということです。このコラムを書いているのは8月8日ですが、お盆を迎える頃にはそれなりに欲しい人にスイッチが行き着くことを望みます。そして我にもスイッチを。

 おわり。

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石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。情報産業経営者稲門会役員。日本道経会理事。 UdemyにてECマーケティング講座配信中。 こちらから