ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

ショッピングモールと自社サイトの「検索」集客。その3【no.1387】

 ショッピングモールと自社サイトの「検索」からの集客。まずはショッピングモールの考え方について紹介をしています。前回からの続きです。

*ショッピングモールのアルゴリズムを読む方法

 ショッピングモールの検索順位を決めるアルゴリズムを読むことができれば、自社のネットショップの商品ページの力を最大限活かすことができます。当然、そもそも検索順位を上げるためには商品が売れていたり、アクセスがあったり、レビューが多かったりという条件が入ってきますが、自社の改善だけで若干の順位変動を起こすことができるのです。

 売上上位のベテランネットショップだと自社にアルゴリズム対策のノウハウが蓄積されています。具体的なところはベテラン運営者に伺った方が早いですが、これはショッピングモールでのネットショップ運営において最高のノウハウのひとつ。おいそれと人に教えることでもないでしょう。やはり、自分たちで道を探していかなければいけません。

*検索順位をみて、アルゴリズムの糸口を探す。

 ひとつの考え方です。自社のネットショップの商材にヒットするひとつの検索キーワードを選択し、その検索キーワードで毎日ショッピングモールの検索バーから検索をおこないます。自社のネットショップのメインの商材にヒットするような検索キーワードが良いと思います。まずは「キムチ」とか「ワンピース」とか少しビッグワード気味の検索キーワードでも結構です。

 検索結果をみて自社のネットショップの商品ページが何番目に表示されているかを確認します。その後、その商品ページの検索キーワードの並び順や検索キーワードのページ内の数等々を工夫して、商品ページを更新。数時間後に同じ検索キーワードで検索をして、検索結果の表示順が変わっているかを確認するのです。変わっていたならば、自分たちが商品ページにおこなった改善が検索順位に寄与している可能性があります。

 商品ページの更新をおこなう際は、同ジャンルの検索上位のネットショップの商品ページの構成を参考にすると良いでしょう。上位のネットショップと同じような形式にして検索順位が変わるかどうかを試すのです。

*検索順位を見続け、その変化に気づく。

 アルゴリズム対策の基本は先に紹介したとおり、「自社のネットショップの商品ページを改善してその成果を検索順位で確かめる」ということの繰り返しです。これは自社の改善を回していくための方法ですが、他に他社の改善をそのまま自社のノウハウ化してしまう方法もあります。

 特定の検索キーワードで検索をした検索結果を毎日見ていると、日々順位が変化していことがわかります。自社に限らず他社も同じように日々対策をおこなっていますし、販売状況の変化によっても順位は変わっていきます。検索結果をキャプチャし商品の並びをデータとして残します。そして翌日また同じように検索結果をキャプチャし残します。

 これを繰り返していくと、検索順位が上がっている商品、下がっている商品、サムネイル画像が変わった商品、商品名の中の検索キーワードが変わった商品が見えてくるはずです。ここで検索順位が上がっている商品ページに「共通する」ことは何かを考えます。これが自社のネットショップの商品ページを改善するためのヒントになるのです。仮説が正しいか、正しくないかは商品ページを改善した後の検索順位が教えてくれます。どんどんチャレンジをしていきましょう。

 次回はショッピングモールの「検索」集客、最終回です。

 つづきはこちら。

 

カテゴリー: 0.ECMJコラムALL, 8.Eコマースの集客

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石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。情報産業経営者稲門会役員。日本道経会理事。 UdemyにてECマーケティング講座配信中。 こちらから