実行数値管理表はネットショップ運営の基本のキ!その5【no.1356】
「実行数値管理表」の解説、第五弾です。
前回は実行数値管理表の運用を続けることによって得られる効果や価値について説明をしました。今回第五弾はひとまずの最終回です。最終回は実行数値管理表を続けることの「本当に大切なこと」と「一年後の未来」について紹介をします。
*実行数値管理表を続ける上で「本当に大切なこと」
これまでの四回で実行数値管理表とは何か、そして実行数値管理表から得られる効果についてはなんとなくイメージがついたかと思います。
実行数値管理表を1年間365日続けることができれば、あなたのネットショップの売上は必ず上がるでしょう。なぜなら日々の施策とその成果を直感的に繋げることができるようになるからです。仕事をおこなう中での選択と判断のスピードが着実に研磨されていきます。
実行数値管理表を続けていれば必ず成果を上げることができますが、続ける上でひとつだけ外してはいけないポイントがあります。それは「毎日」続けるということです。
*毎日、毎朝、続けることこそ簡単なようで難しい
実行数値管理表は毎日続けていないとその効果を得ることができません。よくあるパターンが、数日分をまとめて後日データ入力してしまうというものです。
たしかにネットショップのシステムを使えば、1週間後でも1か月後でも実行数値管理表にデータを入力することができます。しかし困ってしまうことがあります。それは「改善/施策」「理由/特筆事項」の欄を埋めることができなくなってしまうのです。
1週間前、1か月前にどんな仕事をどんな改善意識をもっておこなったか、覚えているでしょうか?詳細には覚えていないと思います。また、1週間前、1か月前に起こった「外的要因」を今から探ろうとするのには無理があります。時間が経てば経つほど、「原因」はわかりづらくなっていくのです。一番「原因」を追える可能性があるのは、翌日です。
だから実行数値管理表は必ず毎朝前日分を入力しなくてはいけません。1日たった15分。内容も難しくありません。でもこれを継続することは決して簡単なことではありません。
*実行数値管理表を続ける「一年後の未来」
実行数値管理表がその威力をさらに発揮するのは運用を始めてから1年後です。
実行数値管理表の運用を1年間続けると、前年同月のデータを確認できるようになります。前年の同じ時期にどんな商品が売れていたか、お客様がネットショップでどういう行動を起こしたかの履歴が残っているのです。これは自社のネットショップ独自の運営ノウハウになります。
バレンタインデー、母の日、クリスマス・・ネットショップでの販促の機会は様々ですが、どのネットショップでも同じようにお客様が行動するわけではありません。対象の顧客や商材、価格帯などによって微妙にお客様の行動タイミングが異なります。
実行数値管理表に残した「理由/特筆事項」は自社の対象顧客、商材だけのノウハウです。自社の顧客層に合わせたマーケティングを展開させるためにきっと役に立つことでしょう。
ECMJの顧問先でも、前年同月と前年同月以降の実行数値管理表を確認し、「これから自社のお客様がおこす行動の可能性」を予測しています。後手後手ではなく、先手先手のアクションを起こす判断材料になるはずです。
―――以上、実行数値管理表について全五回で解説をしてきました。ぜひ実行数値管理表の運用を続けて、ネットショップの成長のための軸にしてもらえればと思います。続けてください。
おわり。
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