学んだこと、議論したことが実践に繋がるように「個別相談」を入れる【no.1307】
2月に講演をさせていただいた新潟の上越市さんでEコマースの勉強会の講師を担当させてもらえることになりました。現時点ですでに募集が始まっているようなので、オープンにして大丈夫な話だと思います。(たぶん大丈夫、たぶん)
今回の勉強会「Eコマース道場」は全10回、毎月1回開催というロングスパンの勉強会になります。上越市の事業者さんが対象なので、ECMJコラムを読んでくれているほとんどの皆さんは対象でないかと思うのですが、「セミナーのポイントはこういうところと考えました」という視点を知ってもらえると嬉しく思います。
前述したとおり、今年(2017年)の2月に上越市さんで講演をさせてもらったので、その内容がEコマース道場の軸になっているのは間違いありません。ただ、今回は1回の講演ではなく、全10回の勉強会です。ECMJとしてお願いしたのは、「個別相談」の時間を長めにとって欲しいということでした。
同業他社さんが開催しているこの手の「複数回の勉強会」に参加したことがないのでわからないのですが、スクール型とディスカッション型を組みあわせた勉強会が多いのではないかと思います。
スクール型はEコマースのマーケティングや理論、運用業務のポイントについて座学で学ぶ方式。他社ネットショップの事例やEコマース用語の解説などもスクール型の中に入ると思います。座学・研修、みたいな感じですね。
ディスカッション型はワークショップ型とほぼ同義です。テーマにしたがって勉強会に参加している事業者の皆さんで議論をしたり、ワークショップ形式で課題に対しての解決策を話し合ったりします。ディスカッション型は参加者の皆さんが意見を出せるので、満足度も高い形式です。
スクール型とディスカッション型、このふたつの形式はEコマースの運営を理解していく上で有効ですし、今回のEコマース道場のプログラムにも時間を取って入れました。ただ、それ以上に「個別相談」の時間にこだわらせてもらったんですね。なぜなら、本気で「売上」を伸ばしてほしいからです。
今回のEコマース道場の目的が「Eコマースとは何かを知る」だったとしたら、スクール型とディスカッション型だけでも充分です。個別相談の時間はあまり必要ないと思います。でも、Eコマース道場の目的が「1社でも多く、実績を出す」だったなら、話は変わってきます。
釈迦に説法も釈迦に説法ですが、売上は日々の実践により生まれていきます。スクール型でEコマースのポイントを学ぶ、ディスカッション型で多様な意見を聞く、それも大いに結構。ただ、売上を本気で伸ばすなら、勉強会で学んだ内容を自社のネットショップの運営業務に「消化」しなくてはいけません。
ほとんどの事業者さんが悩んでいる本質的な課題は、ここなのではないでしょうか。そして、この「いかにして自社に消化するか」は個別でしかアドバイスをすることができません。なぜなら、会社の規模・状況・理念、ネットショップの担当者さん、商材などなど、すべてが十人十色だからです。これはスクール型、ディスカッション型では解決しきれないところです。
―――ということで、毎回、すべての事業者さんとわずかでも個別に話す時間をもうけています。学んだこと、議論したことがより実践に繋がるように―――。
今回の上越市さんのケースはECMJにとってもチャレンジです。勉強会をおこないながら、少しずつ調整を加えていくことになると思います。もし、「ウチの市でもやってみたい!」そんな自治体の方がいらっしゃれば、ぜひご相談ください。
おわり。
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