運営も講師も気持ちよく!スムーズなセミナー開催のポイント。その2【no.1292】
前回はセミナー開催までのファーストステップとして、まず講師の日程をおさえること、場所(会場)を確保することを伝えました。次におこなうのがセミナーのテーマを詰めることです。いよいよ、セミナーの内容の詳細に入っていきます。
*セミナーの軸をずらさない
前回、セミナー参加者の「ペルソナ」について触れました。セミナーのテーマを考える際、「どんなお客様を対象にするか」を決めることが大切です。紹介したい自社のシステムやツール、マーケティングの手法からではなく、まずは「どんな課題解決を提供するセミナーなのか」をイメージしてみましょう。おのずとセミナー参加者のペルソナが浮かび上がってくるはずです。
セミナーの企画はそれぞれだと思います。1人のセミナー講師だけの企画もあるでしょうし、複数人のセミナー講師が話すセミナーもあります。1人が話した後に複数人でパネルディスカッションをする、といったような企画もあると思います。ここに良し悪しはありませんが、大切なのは「セミナーの軸」をぶらさないことではないかと思います。
*ひとつの「課題解決」に向けた企画を組む
セミナーのテーマはひとつで構いません。そして、そのセミナーは課題としているテーマを「いかにして解決に向かわせるか」セミナー全体をひとくくりとして課題解決の糸口がみえれば理想です。複数の課題を解決させるセミナーでなくて構わないのです。ひとつの課題の解決策を様々な角度から徹底的に提案できるセミナーだと、訴求力がより強くなります。
ある課題がある。その課題が起こっている背景を説明する。課題解決のための本質的な課題を明示する。課題解決のためのアプローチを考える。課題を解決することができた具体事例を紹介する。そして、その課題解決をより効率的に進めたり、レベルアップさせたりすることができるシステムやツールを提案する。これを2-3人の専門分野を持ったセミナー講師で解説していくのが基本的な形だと思います。
*最低でもひとつは具体策を提案する
自社セミナーの開催には必ず目的があります。多くの場合、見込みのお客様を集めるためだったり、既存のお客様をよりあたためるためだったり、システムやツールの提案だったり、最終目標の「売上」に向かっての何らかのステップのひとつであるはずです。ただ「この課題解決をするためには、このツールが最適ですよ」と伝えるのは単刀直入すぎます。お客様にとっての学びや気づきも少ないものになってしまうでしょう。
セミナーの中で最低でもひとつは「これをやってみてください。そうすれば、いまの悩みが解決するかもしれません」という具体的な施策を伝えるのが良いと思います。セミナーに参加したことによって、お客様がひとつの具体的なアイデアを得られ、具体的なアクションから自分たちで課題を解決していけるなら、それは素晴らしいことです。課題解決の取り組みをより加速させるためのものが、システムやツールになるのだと思います。
*時間配分を決める
セミナーのテーマ、企画アイデアを進めるとセミナーの時間配分が見えてきます。各々のセミナー講師の持ち時間と休憩のタイミング、冒頭と終了の挨拶、事務連絡などの時間をスケジューリングしていきます。また、セミナー開始前に受付の時間も必要です。30名~50名のセミナーであれば30分前に受付をスタートしたいところです。終了前の質疑応答、名刺交換の時間も想定して全体の時間を確保することになります。
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