ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

「総合」の終焉。地元の西友がテナント屋さんに・・【no.1212】

 元旦の話なんでちょっと前のことです。

大晦日から家族で実家に帰りました。実家といっても東京都の西東京市の方(厳密にいえば埼玉県の新座市)なんで、そんなに自宅からは遠くないんですけど、まあ子どもまだ小さいですし、ちょっとした移動ではありました。(いつもは車で行くのですが、お酒を飲むので電車になった)

まあ、普通に大晦日に実家に泊まりまして、翌朝、明けましておめでとうってことで姉夫婦が実家にくるのを待ってたんです。そうしたら、奥さんが「子どもに飲ませるミルクが無い!」っていいだしたんですね。ウチは粉ミルクなんですが、あと1回分しかないと。できれば3回分は欲しいというわけです。

もちろん、別にミルクを1日飲まなかったとしても、水とか麦茶とかで子どもに我慢してもらえばいい話ですし、第一、ウチの子はけっこう食べるので栄養的には問題ない。でも、まー久しぶりの地元だし散歩がてら探しにいきますかってことで、駅の方向に向かって歩き出したんですね。

途中、3件ほどドラッグストアの前を通ったのですが、さすがに元旦だからやってない。あーこれは駅までいってもみんなお店はお休みかもなぁ~と思っていたら、駅前の西友は普通に空いていました。昔のように元気に。

ただ、気になったのが、昔の西友とちょっと違うんですね。何が違うかっていうと、「コジマ×ビックカメラ」っていう看板が出ていたんです。他にも、「しまむら」とか「AOKI」とか「ニトリ」とかのブランドロゴの看板も出ていて、「えー、西友ってこんなんだったけー!?」と少し驚きました。まあ、そのブランドロゴの中に赤ちゃん用品の「バースデイ」があったので、粉ミルク的には助かったんですが。

で、昔の西友って、基本的には総合スーパーとしての「西友」ブランドとして自前で商品を仕入れて販売していたんですよね。地下が食品売り場で1階が化粧品、2階が日用品で3階がレディースファッション・・みたいな。唯一、西友の中に入っていた別のブランドは、元々西友のプライベートブランドだった「無印良品」。

自分が子どもの頃はそういうPBとか子会社とか知らなかったので、西友の中に無印良品っていう別のお店が入っているのは少し違和感があった。西友で買ったものは、西友で売ってるもの。今日は西友に買い物いってきましたみたいなのが普通だったし、無印良品で買い物しましたとは思わなかったなぁ。

「総合」の終焉。総合スーパー、総合百貨店、ここに来れば何でも揃いますよを自前でおこなう時代の終焉。まさか自分が普段通っていた西友が、単なるテナント屋さんになってしまうとは思ってもいなかった。これも時代の流れ。「しまむら」ができてラッキーとか、「ニトリ」が入って便利とか、お客様の側が思う時代ですもんね。

 総合が専門店化していく。

 

総合だった西友は、専門店の集まりになった。(一部の売り場は西友が運営をしているようだ)早いか遅いかはわからないけれど。でも、実は家電量販店もそこまで景気がいいわけじゃないですよね。だから、専門店も勝ち負けがはっきりするだろうし、ネットもあるので実店舗から消える業界もあるのかもしれない。総合が専門店化していって、その次は何がくるのだろうか。

まあ、西友のような小売りの実店舗としては、自前で商品を仕入れて販売をする業態を捨てても、テナント業として培ってきたブランドを活用できて収益化できるのならば、それはそれで十分な価値なのかもしれないですよね。

おわり。

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ishida

石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。情報産業経営者稲門会役員。日本道経会理事。 UdemyにてECマーケティング講座配信中。 こちらから