Yahoo!検索のキーワード→(not provided)化が意外と早く進んでいる?【no.1192】
お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、
Googleアナリティクスからのオーガニック検索トラフィックで閲覧できるキーワードが激減しています。
ECMJのクライアントさんでも、オーガニック検索トラフィックのデータをミーティングで成果検証している会社がいくつかあります。この1か月前くらいから、オーガニック検索トラフィックの「行数(=つまりロングテールの検索キーワード数)が徐々に落ちていっていました。
しかし、これまでも定期的にオーガニック検索トラフィックを閲覧する中で、「行数」が増えたり減ったり、下がって戻ってを繰り返してきましたから、特別に気にはしていませんでした。「12月だからみんな忙しくて検索していないのかな」みたいな。
Googleアナリティクスのオーガニック検索トラフィックの分析画面に表示されるキーワードの問題ですから、WEBサイトを運用する自分たちが何かしらのヘマをやってしまって数字が減っている、いわゆる「内的要因」ではありません。とすると、「外的要因」によって数字が動いていることになるのですが、「師走だから・・」という「短期的トレンド」の外的要因だと思っていたのでした。
ところが、これも前週と前々週のオーガニック検索トラフィックのデータを閲覧する限り、外的要因としては異なっていることがわかりました。だって、前々週は前々々週から半分、前週に限っては前々週から3分の1ほどにキーワードの「行数」が減ってしまっているわけですから。で、この理由が重要なんですけども、1年ちょい前のこの記事を思い出しました。
ヤフー、「Yahoo!検索」をSSLで暗号化–検索キーワード解析が不可能に(CNET Japan)http://japan.cnet.com/marketers/news/35068780/
“ヤフーは8月12日、「Yahoo!検索」の検索結果をSSL(HTTPS)で暗号化すると発表した。8月18日から段階的に反映させる計画。ヤフーによれば、ウェブサイトを運用する企業や個人は、ウェブサイトのアクセス解析時に、Yahoo!検索から流入したユーザーの検索キーワードなどが解析できなくなる。” (CNET Japanから引用です)
―――着々と進んではいたのでしょうが、思っていたよりも早かったし、きちんと進行していたのかもしれません。まだ100%、これだとは言い切れないですけどね。
しかし、この手のことが起こったときはfacebookやtwitterなどSNSでかなり話題になるはずなのですが、みんな師走で忙してデータ分析しきれてないのか、定期的にオーガニック検索トラフィックを見ていないのか、それとも私が時代遅れなのか(とっくに話題になっているのか)どれなのでしょうか。
ちなみに、これまでと同じようにオーガニック検索トラフィックによるキーワードの「直接検索数」「行数」「TOP30キーワード」の分析をするとなると、サーチコンソールを使うのが良さそうです。アナリティクスとサーチコンソールを統合していれば、「集客>Search Console>検索クエリ」でキーワードを閲覧することができます。サーチコンソールの場合、(not Provided)のデータが含まれるので、オーガニック検索トラフィックよりも数字は増えているはずです。
Googleサーチコンソール
https://www.google.com/webmasters/tools/home?hl=ja
ユニバーサルアナリティクス
https://support.google.com/analytics/answer/2790010?hl=ja
基本的な分析方法はアナリティクスと変わらず、「データを比較し、原因を探す。内的要因と外的要因を分析し、次の対策を考える」この繰り返しで進めてもらえれば大丈夫です。セオリーは変わりません。
おわり。
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