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「少しでも食らいついて」今日を終わらせる【no.2088】

 とりあえず少しやってみる。少しやってみるとやる気が出てくる、かもしれない。今回のECMJコラムはそんな話です。

とりあえず少しだけやってみる

 やる気が出ない。どうしても後回しになってしまっている。そんな仕事があると思います。どうしても優先度の高い仕事ばかりをこなしてしまう。そして重要度が高い仕事だとわかっていても後回しになる。後回しになったまま、数カ月・数年たってしまうこともザラです。いまから振り返ると、「ああ、あのときにやっておけば」となります。

 優先度が低く、重要度が高い仕事。そしていままで取り掛かったことが無いような仕事。あるいは、自分の評価や能力がきまってしまうような(気がする)仕事。これらの仕事に取り組もうとすると、手が止まってしまうことがよくあります。いつかやらなくてはいけない。でもそれは今日ではない。ただ自分の中で課題として残り続けている。そんなときは、「とりあえず少しだけやってみる」こと。そうすれば、やる気が出てくる、かもしれません。

まだ本番ではないのだから

 止まってしまう手ややる気が出ない気持ちを打破する。そのために必要なのは「まだ本番ではないのだから」という気持ちかもしれません。

 これから取り掛かる仕事。たとえば資料の作成やデータ分析、はたまたECならWEB制作や商品企画など。これらが「いま最終決定をしなくてはいけないモノ」だとしたら、気持ちが臆してしまいます。仕事に取り掛かるのが怖くなってしまいます。まず「まだ本番ではないのだから」と思えば、比較的すんなり入っていけるはずです。だって、その仕事をそのままお客様の前に出すわけではないのですから。いわゆる「叩き」をつくる、というやつですね。

 この「叩き」を「本番」へのいくらか前のステップにします。そのためには当然、多少時間に余裕をもって仕事に取り掛からなくてはいけません。明日提出するべき書類を作成するときに、「これは本番では・・」は難しいでしょう。普段からバッファをもって仕事をすること。これが「叩き」を上手く活用するコツです。優先度が低く、重要度が高い仕事は「差し迫っていない」わけですから、「叩き」を活用し、時間に余裕をもって取り組めそうです。

今日、少しでも食らいつく

 やる気が出ない、手が止まってしまう。その理由の多くは、「ゴールがイメージできない」からです。重要度が高い仕事。取り掛かったことが無いような仕事。自分の評価や能力がきまってしまうような(気がする)仕事。これらは「何をどこまでやればいいか」がわからないから臆してしまいます。ただ、このイメージは仕事をはじめないと見えてこないものです。ちょうど山頂が雲に隠れている登山のようなもの。歩き始めればゴールが次第に(場合によっては一気に)見えてきます。ただ立っていてもゴールは見えません。

 そのための「とりあえず少しやってみる」です。おすすめする「とりあえず少しやってみる」は、いま自分がもっているイメージを紙に書きだすことです。構成は整っていなくて構いません。粒度がバラバラになっていても構いません。頭の中にある情報を紙(もちろんスマホやPCでも良い)にアウトプットする。そうすれば、「とりあえず少しやってみる」の第一段階は終了です。もう少し踏み込めるならば、アウトプットした情報を仕事の手順に並べてみます。

 0合目が0.1合目くらいにきたかもしれません。もしくは0合目が1.5合目くらいまできたかもしれません。少しだけ前進して、もしゴールのイメージが見えたならばたった0.1合目まで進んだ以上の価値があります。やる気が出ない仕事、後回しになっている仕事、たくさんあると思います。「明日以降でいっか」ではなく、なんとか少しでも食らいついて「今日を終える」ことが大切です。「少しでも食らいつく」今日を繰り返せば、必ずどこかでブレイクスルーは起きるはずです。

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