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ネットビジネスは「定量的で客観的」に進める【no.2078】

 先日、ECMJが所属している業界団体の例会(勉強会)に参加しました。私は役員なので問答無用の毎回参加なのですが、久々に参加される方もチラホラ。テーマと講演登壇者が団体の重鎮だったからでしょうか。参加者の中に、エステサロンを経営する女性がいました。

石田さんの仕事がよくわからないんです

 この女性経営者とは団体の会合をつうじて、以前から知り合いでした。アットホームな団体ですので、久々(3年くらいでしょうか)の対面でも話が弾みます。ちょうど懇親会の席が隣だったので、お話をしました。

 開口一番、「私は石田さんの仕事がよくわからないんです」と。以前、この団体の例会の中で一度講師をつとめており、こちらの女性も聞いてくれたはずなのですが、「いまいちよくわからない」と。もちろんネガティブな意味(必要性がわからないなど)ではなく、ポジティブに「あまり理解ができていなくて・・」というのです。

 Eコマースのマーケティングの仕事。さらにその「人材育成」となると、まだまだあまりイメージがつかないのかもしれません。

事業とともにお客様の年齢も上がっている

 こちらの女性経営者はもう10年以上エステサロンを経営しています。常連のお客様もたくさんおり、事業自体は順調のようです。SNSを活用して、お客様に対して情報発信をしたり、営業時間を伝えたりしているようです。ただ、その中でもひとつ漠然と不安なことがあるようでした。それは、「サロンの経営が続くごとに、お客様の年齢も上がっている」ということ。

 それは、つまり常連のお客様が多いことが「良いこと」でもあり、「悪いこと」でもあるのかもしれません。いや、本質的に「悪いこと」ではまったくありません。今後、このエステサロン事業を継続するとして、若い新規のお客様が増えないことが課題なのでしょう。となると、我々のような人間がアドバイスできることは、インターネット集客です。「集客戦略」とまではいきませんが、集客の「考え方」を伝えることです。

「定性的と定量的」「主観的と客観的」の違い

 懇親会で私の席の前に座っていた先輩がECMJのことをよく知っている方でした。この方がECMJのビジネスについてかなり詳しい説明をしてくれました。私からは、リアルビジネスとネットビジネスの違いの話をしました。リアルとネットは「定性的と定量的」「主観的と客観的」の違いがあるのだということです。この部分を理解すると、リアルとネットの「攻め方」の違いがわかりやすくなりますと。

 まずは「定性的と定量的」。インターネットというデジタルビジネスの本質は「データ」です。すべての行動の成果がデータ化されます。リアルの世界では「この商品けっこういいよね」というものが、ネットでは「この商品、初日に1,000セッションあったね」になるのです。具体的な数値で改善や施策の成果を図ることができる。これをネットでは活用していきましょう、ということになります。

ネットは「定量的で客観的」に進める

 もうひとつは「主観的と客観的」です。これは前述した「定性的と定量的」と合わせて考えると理解が深くなります。例にあげた、「この商品けっこういいよね」これは主観的です。リアルビジネスをしている人間自身が思うことです。もうひとつ「この商品、初日に1,000セッションあったね」これは客観的なのです。なぜ客観的なのかといえば、「データ」というもの自体がユーザーからの「評価」そのものだからです。

 現在のビジネスにおいて、判断のスピードは重要なポイントのひとつです。3つの選択肢の中からひとつを選ぶとします。社内で議論を重ね3つから1つを選び実践するのがこれまでのビジネスです。ネットの世界では「3つをやってみて、最適な1つ」を探すことができます。その最適な1つを探すための材料がデータです。

 ネットは「定量的で客観的」に進めるもの。先日の経験から改めて書いてみました。

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