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マーケティング視点からのSNS活用【no.2067】

 SNSの活用。現在のマーケティングの軸となるのがSNSをいかに活用するか。EC事業を成長させるため、ではなく、企業としてのSNSの運用は重要になっています。マーケティング視点からのSNS活用について考えていきましょう。

SNSマーケティングの中心は4つのSNS

 現在、SNSマーケティングの中心にいるのが4つのSNS。Twitter、Facebook、InstagramそしてTikTok。動画メディアのYoutube、メッセンジャーアプリのLINE。このふたつをSNSに加えるか否かの議論もありますが、とりあえずこの4つを考えていきます。

 もう12年ほど前のことです。私が前職を辞め、独立して最初にセミナーを依頼されたのはSNSのセミナーでした。なんと、Eコマースではなかったのです。当時、私のTwitterアカウントには6万人のフォロワーがいました。そのフォロワーをいかに集めたか、それがセミナーのテーマでした。2011年はTwitterに続いてFacebookが登場したばかりです。「Twitterのことだけではなく、Facebookについても触れてくれ」。そう依頼されたのも覚えています。

コマースを実現したInstagram

 TwitterとFacebookのどちらがマーケティングに向いているか。それを考えると、当時からTwitterの方が向いているのは明らかでした。やはりFacebookは実名制のコミュニティが閉じられた世界になりがち。Twitterの方が匿名性が強く、また拡散力も強い。情報も140文字のテキストだけということで一貫している。それでも巷ではFacebookに対する期待値がなぜか強い状態でした。なぜなんでしょう。Eコマースにかわる「Fコマース」みたいな言葉がありました。Facebookコマースってことですね。楽天もFコマースの店舗をつくりましたね。「オプトアウト」という契約スタイルで、結果かなり揉めました。

 「ソーシャルコマース」=SNSを活用したコマース。これを実際に実現したのはInstagramでした。Instagramが日本で流行りだしたのは2016年ごろからでしょうか。当時は若い女性が主なユーザー層でしたが、いつの間にか老若男女問わずに「映える」という言葉を使うようになりました。Eコマースのビジネスにおいても、特にBtoCビジネスにおいてはInstagramの活用が不可欠な要素になっています。TikTokは2018年ごろから流行り始めました。たまーに見る程度ですが、現状ここから直接的にコマースに繋がるイメージはいまいちです。

SNSは「広告」ではなく「広報」

 普段の生活で使っていない人は、SNSを「広告」と勘違いするケースがあります。「SNSを運用してみましょう!」というと、まず出てくるのが「商品紹介」なんですね。もちろんこれは一概に間違っているわけではありません。ただ、「本日、●●を入荷しました」が毎日続いたって面白くないじゃないですか。

 SNSは「広告」ではなくて、どちらかといえば「広報」です。フォロワーと直接コミュニケーションがとれる「広報」活動。直接コミュニケーションをとることで、ブランドをより知ってもらうことができる。いわば「推し」てもらうことができる。「ファン」というどこか上下関係の匂いがする存在ではありません。

自社の魅力を自分自身で理解する

 いかにして自社ブランドに興味をもってくれそうなフォロワーを集めるか。そのためには、自社の魅力を自分たち自身で理解しなければいけません。そしてどう表現すると魅力が伝わるのかを考えなくてはいけません。何が好きなフォロワーが自社のブランドを気に入ってくれそうか。そしてSNSの核になってくれるフォロワーはどこにいるのか。

 Twitterで拡散してくれるフォロワー。Instagramにタグ付けで投稿してくれるフォロワー。これらが増えればベターです。ブランドとフォロワーの関係性が強まるのは「リアルの場」です。フォロワーとリアルでコミュニケーションをとって一緒にブランドを作り上げるわけです。

 なんて、こんな「仕掛ける」側ぶっている私自身も、とあるブランドの情報発信を熱心におこなうフォロワーのひとりだったりします。私みたいな人を探してみてください。

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