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人に会うことの意味と価値について【no.2014】

 人に会うことの意味と価値について。今回のECMJコラムのテーマは「人に会う」です。

久々に九州出張にいきました

 先日、九州に出張に出てきました。もう一年以上ぶりでしょうか。本当に久々の出張です。この数か月、何度も企画しては何度も頓挫し、やっと九州にいくことができました。福岡と長崎の顧問先様の会社さんにお邪魔をしてきました。

 福岡の会社さんはECMJの創業時からお手伝いをしている10年来の会社さんです。昔は年に3-4回は訪問していました。こちらの会社さんの顧問先をやっているおかげで、40回以上、福岡にいったことになります。慣れ親しんだ土地勘と思っていましたが、1年以上ぶりでしたので博多駅構内で迷ってしまいました。

 長崎の会社さんは昨年からお手伝いをしている会社さんです。これまでの打ち合わせはオンラインのみ。会社に伺っての会議ははじめてでした。なので、会社の皆さんと会ったのも初めて。不思議な感覚になりますね。この一年、毎月オンラインでは顔を合わせていたはずなのに。

できれば「こちらから会いに行く」

 コロナ禍によりオンラインでの打ち合わせが増えています。私自身、オンラインの仕組みがここまで進むとは思っていませんでした。コロナ禍でオンライン化に傾いた2020年の春。「既存の会議はオンラインでできても、新規の会議はオンラインでできない」。そう思っていました。

 しかし、ECMJでもオンライン上で契約し、オンラインのマーケティング会議を進めている会社さんがあります。セミナー講演の依頼や打ち合わせ、開催もすべてオンライン。「一度、顔を合わせをしましょう」みたいなこともなくなりました。どこか「こちらからも要求しないし、あちらからも要求しない」という暗黙がある雰囲気すらあります。

 ただやはり、「人に会う」こと。できれば「人にこちらから会いに行く」こと。コロナ禍前は当然だったこんなことが、かけがえのない価値になっているのではないかと思います。

「人と会う」は付加価値なのか?

 福岡の会社さん、長崎の会社さん、ともに会議の後、夕食をともにしました。福岡の会社さんは昔からお世話になっている部長さんとサシで食事に。長崎の会社さんは同じ勉強会のメンバー数名と一緒に夕食にいきました。もちろんメインはマーケティング会議ですが、この食事会も大切なメインでもあります。

 そう。食事って、同じところに集まらなければできないものなんですね。マーケティング会議の方がむしろオンラインでおこなうことが容易で、食事は同じところに集まらなければ何かを共有できない。コロナ禍の当初はオンライン飲み会が流行った時期もありましたが、やっぱりオンラインの食事では濃密な時間は共有できないわけです。

 同じ場所に集まる、同じ時間を共有する、同じものを食べて語り合う。この2年間欠けていたもので、我々の習慣から抜けてしまったものでもあります。会社によってはこのままオンライン化を継続し、リアルの経費削減を続けるところもあると思います。ただ、一歩立ち止まってみれば、人と会う意味は十分知っているはずです。

 「人と会う」ことが付加価値になってしまうのは、どこかおかしい気がします。

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