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人にも仕事にもプラスとマイナスがある【no.2011】

 人には必ずプラスの面もマイナスの面もある。仕事にもプラスの部分とマイナスの部分がある。プラスだけ、マイナスだけということはないという話です。

大阪にいるすごい人に会った

 もう12年以上前のことです。まだ私が前職の会社で働いていたころでした。大阪のとある会社さんの物流倉庫の見学会がありました。前職の会社の社長にお願いをして、見学会に参加させてもらったんですね。そのとき、社長が「大阪にすごい人がいるから会ってきなよ」と。現在ももちろん運営している、ブランド時計をECで売っている社長さんでした。

 その社長さん、仮にA社長とします。A社長はブランド時計という「仕入れ」の商品でEC業界を勝ち抜いているだけではなく、会社組織づくりでも業界で有名な方でした。前職の社長をつうじてA社長にアポイントの依頼をお送りすると、「ぜひウチの朝礼から参加していってよ」と。せっかくですしぜひ。ということで朝礼から参加させてもらったのですが、当時の自分ではこの会社の組織のすごさはちょっとわかりませんでした。

人にはプラスの面もマイナスの面もある

 朝礼後、A社長のデスクに椅子を横付けさせてもらい、A社長のパソコンをみながら会社の仕組みや利益管理、マーケティング活動、そしてシステムなど、様々なものを見せてもらいました。ただ、こちらも当時の自分にはレベルが高すぎて、理解できたようなできていないような感じです。ただ唯一はっきりと覚えていること。それが冒頭に書いた「人には必ずプラスの面もマイナスの面もある」でした。

 会社のこと、数字のこと、組織のこと、それらを話してくれた上で最後にポロっと話してくれたのが、「人には必ずプラスの面もマイナスの面もある」でした。もう少し詳しく書きます。「人には必ずプラスの面もマイナスの面もある。だから自分がプラスになっていることは何か、マイナスになっていることは何か。それを常に考えられるといい。仕事もマイナスの部分ばかり目につくこともあるけれど、必ずプラスになっている部分もある」みたいな話でした。

結果が出なくてもどこかにプラスがある

 この話も「よく覚えている」というだけで、当時はあまり意味がわかりませんでした。ただ、それから10年以上仕事をして、少しずつわかるようになった気がします。仕事でもマイナスの面ばかりをみてしまいがちですが、プラスの面は必ずあるなと。たとえ結果が出ていない仕事でも、それは単に「売上」や「受注」といった結果が出てないだけで、その裏で積み重なっているものがあると思うんですね。

 もしどこかで歯車がガッチリ噛み合ったとき。それまで結果に出ていなかったこと。でも裏でしっかり積み重ねられていたこと。この積み重ねがあるかが結果の大きさを変えるのではなかと思っています。苦労は買ってでもせよ、ではないですが、マイナスだけではなくその分のプラスもあることを忘れないでおいてもらえると良いかなと。

 EC事業は報われることばかりではありません。ひとつの仕事が1点でもありません。常にプラスを探して、前を向いて運営をしていきましょう。

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