マーケティング担当者の仕事は点を線にすること。これが今回のテーマです。
現在のマーケティングにはデジタルが不可欠
現在のマーケティング担当というとデジタルの活用が当たり前になっています。デジタルの力を活用せずにマーケティング活動を展開することはほぼないはずです。EC運用はオンラインショップですから、そもそもデジタルです。PCを使ってデータ収集、集計をおこなうならそれだってデジタルです。デジタルを使わずにマーケティングを展開するケース自体がなくなりました。
エクセルやワード、パワーポイントといったすでにビジネス上の基礎となったツール。その他にも様々なマーケティングツールが登場しています。広告分析ツール、CRMツール、Biツール、マーケティングオートメーション、Ai。どうカテゴリを分ければいいかわからないほど、ツールが乱立しています。今日もどこかで新しいツールが登場しているはずです。
またマーケティングそのものを変えたのはインターネットの登場でしょう。別の視点でいえば、通信技術の発達といっても良さそうです。インターネットの登場と通信技術の発達により、マーケティング活動の方法が変わりました。情報がない時代から、情報が多い時代へ。つまり情報を選別することがポイントになる時代になっています。WEB上にはたくさんの情報があふれています。
カレーをイメージしよう
マーケティング活動をサポートするツールは機能性が高いものがたくさんあります。そして、インターネットにはマーケティングの様々なノウハウや事例が集まっています。マーケティング担当者の仕事は、これらの「点」を「線」につなげていくことです。
簡単にイメージすると料理です。カレーをつくるわけです。カレーをつくるには、にんじんやたまねぎ、じゃがいもが必要になります。牛肉が入っていたらより豪華なカレーになるかもしれません。牛肉のかわりにエビでもいいかもしれません。カレー粉も必要です。カレーにはどんな食材も入れることができます。ただ、それが「おいしいカレー」になるか、「お客様に喜ばれるカレー」になるかは別問題なのです。
これ以上「点」を学んでも仕方がない時代
大切なのはどのようなカレーでどのようなお客様に喜んでもらいたいかを考え、ツールや情報を選別して調理することです。これが「点」と「線」をつなげていくことです。マーケティング担当者の仕事はこの「調理」に他なりません。
ただ、調理したカレーがお客様に喜ばれなかった、そんなケースもあります。もしもお客様に喜ばれなかったとしたら「点」の組み合わせを変えて、また新しい「線」をつくればいいのです。デジタルのマーケティング活動とは「点」を使いながら「線」をつくっていくトライ&エラーに他なりません。これができる人材こそ、現代に求められているマーケティング担当者なのです。
そう考えると、これ以上「点」を学んでも仕方がない時代に入っているといえます。これからの時代のマーケティングを進捗させる人材、いわゆる「DX人材」に必要なのは「線」をつくる力ではないでしょうか。
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