自分の認識をアップデートすることの必要性。これが今回のECMJコラムのテーマです。
ECMJコラムの改良が衝撃的事実を気づかせました
先日、個人的に少し衝撃的なことがありました。期待されるほどではないことなので、あくまで「個人的に」です。
いまECMJでは過去のコラムの改修を進めています。こちらのECMJコラムの掲載フローとしては、わたしの執筆そして掲載、このふたつです。空いた時間にバーっと書いたコラムをそのまま載せる。そんな感じで掲載してきた。ですので、段落ごとの長さや「h2タグ」の入力など曖昧なところが多かったんですね。今回のECMJコラムの改良は過去のコラムを読みやすくしよう、がテーマです。
合わせてSEO対策の見直しをおこなおうと思いつきました。試しにGoogleトレンドでいくつかのワードを調べてみたんですね。この結果が個人的に衝撃的だったのです。(匂わせ)
Googleトレンドを活用するとわかること
このGoogleトレンドというツールはご存じでしょうか。これはGoogleが無料で提供しているサービスで、簡単にいえば検索ボリュームの比較です。
たとえば「お正月」というキーワードと「年末年始」というキーワード。どちらのキーワードの検索ボリュームが大きいかを比較することができます。もっとも検索ボリュームがある時点を100としたときの比率が見られるんですね。12月の「お正月」が100だとしたら、「年末年始」はいくつになるのかとか。
ちなみに実際にGoogleトレンドをみたところ、12月下旬の検索ボリュームについてです。「お正月」と「年末年始」の検索ボリュームはどちらが多いと思いますか。これ、「年末年始」なんです。「年末年始」を100としたとき「お正月」は20。なんと「お正月」の検索ボリュームは5分の1なんですね。
なーんてことがGoogleトレンドでわかってしまいます。
「インターネット上にあるお店」の検索ボリューム比率は?
それでは、みなさんはインターネット上にあるお店のことを何と呼びますか。「ECサイト」でしょうか、「ネットショップ」でしょうか。それとも「オンラインショップ」「オンラインストア」でしょうか。もしくは「ネット通販」と呼ぶ人もいるかもしれません。
もうこのEC業界に15年間いるわたしは「ネットショップ」と呼んでいます。わたしの周りの仲間たちもやはり「ネットショップ」と呼んでいます。古くからネットショップの運営をしている人が多いからかもしれません。仲間内でも「ネットショップ」が通常なんですね。
じゃあ「ECサイト」「ネットショップ」「オンラインショップ」「オンラインストア」「ネット通販」のそれぞれの検索ボリュームの比率って想像できますか?
過去12か月のアベレージで比較します。「7:18:78:32:6」の割合です。ご自身のイメージと比べていかがだったでしょうか。
事実を元にして認識をアップデートすること
個人的にはこの結果が少々衝撃的でした。「オンラインショップ」「オンラインストア」という言葉を使う方がこれほど多いとは。とくに「オンラインショップ」がここまで多いというのは意外でした。そもそもわたしが今までメインで使っていた「ネットショップ」より多いなんて。しかも4倍くらいの差があるとは。
Googleトレンドは過去のデータもさかのぼることができます。現時点だともっともさかのぼれるのが2004年。注目すべきは「2004年の時点では『ネットショップ』がトップ」だったのです。しばらくはネットショップのちょい勝ちが続いていました。それが2017年くらいからオンラインショップに離され始めます。
ああ恥ずかしい。ネットショップが一般的だと思っていた自分が恥ずかしい。業界歴が長いとこういったところが盲点ですね。自分の認識をアップデートしなければいけませんな。
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