「ハード」に注目して、市場のフォローの風を読み取ろう。
以前、ECMJコラムで触れたことがあったと思います。とある関東の地方都市にいったとき、「建物が古い(新しい建物がない)ことに驚いた」みたいなことを書きました。
それ以来、必ず「最近建てたような新しい建物があるか」をみるようにしています。企業のビルだったり、商業施設だったり、実店舗だったり。こういった建物は何年もかけて投資回収をするわけですよね。「新しい建物」が建たないということ。それは、「街の発展が止まっている」と見られていることと同義だと思うんですよね。
ハードとソフトという言葉の定義
ハードとソフトって言葉があると思います。インターネットで検索したところ、「ハードは、施設や設備、機器、道具といった形ある要素」「ソフトは人材や技術、意識、情報といった無形の要素」と書いてありました。この場合、企業のビルや商業施設などの「建物」はハードですよね。そして、その中に入っているテナントさんはソフトということになると思います。
商業施設においても、建物をリノベーションしたり、テナントを入れ替えることによってソフトのレベルアップを図っていると思います。しかし、ハードのレベルアップというと、どうですかね。東京の百貨店でハードのリニューアルをおこなったところって、どうですかね。渋谷の東急グループくらいでしょうか。マーケットの先を見越してハードの投資をしているのは。
ハードの進化は市場の成長に比例する
ハードが進化しているか。これが市場が成長するかのバロメーターになのではないかと考えます。EC事業ふくめた我々のもっとも近くにある「ハードが頻繁に進化しているもの」。それは「スマートフォン」だと思うんですね。なんだかんだで、Appleは1年に数回は新商品の発表をしています。1年に1回はiPhoneの新しいハードを発売しています。
ビジネスを成長させる上で、日々の地道な改善活動がベースになります。ただそれを「成長市場」でおこなうことができると、大きなリターンが返ってきます。ゴルフも「フォローの風(追い風)」の中でやった方がはるかに有利です。ビジネスの「フォローの風」ははたしてどこに吹いているのか。それを知るための方法として「進化しているハードには乗っておく」ことが大切です。
時代の波に乗り遅れないためのポイント
そう考えると、スマートフォンを「常に買い替えておく」こと。これが時代の波に乗り遅れないための重要なポイントではないかと思うわけです。バッグは買い替える必要ないと思いますし、時計も買い替える必要がないと思います。スマートフォンだけは最新のものにしておいた方が良いのではないかと。まあ、あくまでこれはEC事業など、ビジネスでデジタル機器を活用する場合です。プライベートで何かをするとかであれば頻繁に買い替える必要はないと思います。
「iPhone13」みたいなものは、特に意識をしなくても「使いこなそう」と脳が仕組みを理解しようとします。時間をかければ自然に使いこなしていけるものです。なので、感覚的に「ハードの進化」についていけるようになると思うんですね。やはり物事は「習慣」が大事です。「フォローの風」の場にいる習慣をつけることが大切なんだと思います。
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