著者:石田 麻琴

ソーシャルメディアってなんだ?わたしの実例から教えるSNS活用。❸【no.1943】

 ソーシャルメディアってなんだ?わたしの実例から教えるSNS活用。(前回はこちら)

 スポーツジム用の専用アカウント(専用アカ)を作成したわたし。なんとかゼロイチの状況は打破。ここからどうする?―――が前回まで。

【あるある】の投稿ネタをしてみた

 そんなこんなで少しずつフォロワーを増やし、数十人というところまでやってきました。ただジムにかよっている期間もみなさんよりも短いですし、自分が専用アカをはじめる前の人間関係もいまいちわからない。その中で目立つためにはどうすればいいのか?を考えました。

 そして最初にはじめたのが【あるある】です。このスポーツジムに4ヵ月ほどかよって、そこで感じたこと、気づいたこと、違和感なんかを【あるある】にして日々投稿をしていったのですね。他のアカウントのみなさんはそんなことはしません。この【あるある】は目立ちました。【あるある】をきかっけにして、話しかけてくれたり、友達になった方もいました。

 実際に【あるある】がベストだったのかはわかりません。ただ、SNSを運用するときに、「自分が何者に『みられる』か」というのが大切です。これからSNSに力を入れるとしたら他のアカウントに比べて間違いなく「後発」です。人と違う「何か」をやって「変な人いるぞ!?」と思ってもらうしかありません。

特定のプログラムに一番詳しくなった

 そういう点で【あるある】の他にもうひとつはじめたことがあります。それはスポーツジムの特定のプログラムに出続けることです。このスポーツジムは筋トレのジムのように自由に出入りができるわけではありません。スポーツジムがあらかじめ設定したプログラムを選択するカタチで進んでいきます。プログラムには初心者用から上級者用までその強度にいくらかの幅があります。私はひとつのプログラムに目をつけたんですね。そのプログラムはそれなりの強度ではあるものの、上級者用でもないプログラムです。

 このプログラムに徹底して参加して、このプログラムについては誰よりも知っている(ようにみんなに思ってもらえる)状態をつくるため、1ヶ月に10回以上このプログラムに出続けました。そしてこのプログラムに参加したことをSNSに投稿したり、このプログラムの攻略法を投稿することで「●●●ならこの人」というポジションをつくりました。これも後発がいかに前に出るか、ニッチで一番をとるランチェスター的な戦略です。

みんなが期待してくれるようになったら、ブランド

 その他にも、SNS上で目立つために変わった企画をいくつか繰り出しました。何回もつづいたものもありますし、あまりウケなくて2-3回で終了したものもあります。ただこういうのって、「どれが当たるか」はいまいちわからないんですよね。だから数を繰り出して、フォロワーのみなさんの反応をみていく。

 SNSは「面白い」って感じたらすぐに反応が返ってきます。その反応を見ながら「これが面白いのか」「これ面白いと思ったんだけどなー」とか考えながら、同じ企画を繰り返したり新しい企画を考えてフォロワーの笑いを取りにいきます。ただひとつ言えることは、「自分が面白いと思った企画をやろう」ですね。ただそれだけです。

 そんなこんなのことを繰り返していると、「こいつは次に何をやりだすのか」とか「こいつはまた何をやりだしたのか」みたいな期待をしてくれるようになるんです。世の中ではこれを「ブランド」って言います。

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