会議で議論が煮詰まった場合どうするか?会議で議論が煮詰まることも多いかと思います。
マーケティング会議は、詰まるところ「いつまでに誰が何をするか」がポイントです。ですから、やはり議論が煮詰まることが多くあります。ましてやオンライン会議で、場の雰囲気が掴みづらくなっています。煮詰まった議論をどう進めていくかは会議の成果をより左右していくことでしょう。
今回のECMJコラムのテーマは煮詰まった議論をいかにして進めていくかです。
*進捗させる気があるからこそ、議論は煮詰まる
まず前提です・。マーケティングを進捗させる意識があるからこそ、議論は煮詰まるということです。マーケティング会議のポイントは詰まるところ「いつまでに誰が何をするか」です。議論の行く先は必ず何かの実践事項になるわけです。ですので、議論が煮詰まるのは決して悪いことではありません。
定例会議での進捗報告や上長の方針共有では議論が煮詰まることはありません。議論が煮詰まるのは「成長の過程」としてポジティブに捉えましょう。ただ、煮詰まるばかりで「いつまでに誰が何をするか」が決まらないのは問題です。
*ファシリテーター、議長を決める
会議のファシリテーターや議長を決め、進行に倣って会議を進めることが大切です。煮詰まったときに「その場をどうするか決める」人を決めておくこと。これにより進行をスムーズにすることができます。
煮詰まったときに「誰かが何かを言い出すのを待ったまま時間だけが過ぎる」。こんな状態はできるだけ避けたいところです。
*アジェンダとゴールを用意する
会議を進める際にアジェンダと議論のゴールを用意して進行をスムーズにします。内容が事前に共有されていれば、時間内に議題を終わらせようという意識が持たれます。議題に対してのアイデアを事前に考えておくこともできます。
またポイントになるのは「アジェンダに載っていない議論はしない」ということです。会議で議論をする中で「新しい議題」に当たることがあります。新しい議題については、その場で議論せず、情報を整理してまた改めて議論します。
*落としどころを判断する
最初に紹介したとおりファシリテーターや議長役が進行をコントロールします。議論が煮詰まったときの判断、落としどころを決めるコツです。
落としどころの1つは煮詰まったときに「この場で結論を出さない」と決めることです。この場合、煮詰まっているポイントを整理、解体して改めて会議する必要があります。
もうひとつは「決められることを探す」ことです。「●●をやるということは決める」「××をやらないということは決める」など、会議のメンバーの意識にある共通項を探してひとまずの落としどころを作ります。次回の会議で詳細を詰めることになりますが、前進はするわけです。
最後に、勇気をもって「ペンディング(保留)」とすることです。緊急性のある課題でなければ、いずれ再度当たる問題だと捉え、議論を保留します。保留の乱発は良くないですが、落としどころの最終策として覚えておきましょう。
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