今回はECMJのコンサルティング内容と具体的な時間配分についてご紹介したいと思います。このWEBサイトの事業紹介やECMJコラムを読んでいただいてコンサルティングの概念を理解して下さった方も多いと思います。では具体的にコンサルティングではどのようなことをしているのか、です。
*ECMJのコンサルティング内容について
ご存じのとおりECMJはインターネットマーケティング、デジタルマーケティングの運用サイクル構築(運用体制構築)支援事業をおこなっています。ECMJのコンサルタントをファシリテーターとするマーケティングの定例会議を開催し、インターネットマーケティングやデジタルマーケティングを前進させていきます。
コンサルティングの内容となる要素は大きく分けるとふたつ。ひとつはマーケティング理論と実践方法の理解です。これをコンサルタントがECMJ独自の手法で社内のチームメンバーに浸透させていきます。もうひとつは実際に理論が使われ、実践が行われているかの定期的な確認です。前進すればまた新しい課題が出てきます。プロジェクトを成果につなげるためには継続的な実践が避けられません。一度きりの実践で欲しい成果が得られるということはないはずです。
具体的にECMJがコンサルティングでおこなっていることは4つです。データによる現状把握と成果の検証、宿題の確認、成果を出すためのポイントの整理(全体のスケジュールの確認)、次の宿題の決定。おおまかにいえば、この4つを毎回の定例会議で繰り返しチェックし、着実に課題を潰していきます。
*大切になるのはアジェンダを決めておくこと
この4つのポイントを確認し、会議に参加しているメンバー全員が納得して次の課題に着手するためには定例会議を上手く回すことが不可欠です。ECMJの定例会議は90分と時間が決まっています。データの確認にとても時間を使ってしまったり、次回への宿題が決まらなかったりしてしまったら会議をする意味が半減してしまいます。成果からも遠のいてしまうでしょう。大切なのはアジェンダを決めておくことです。
定例会議は基本的にデータによる現状把握と成果の検証から入っていきます。目安として使う時間は30分。コンサルティング初年度の段階ではこの土台をつくることがキモになりますから50分、60分を使ってデータをみていきます。実際に次回への宿題についてもデータでの成果検証をする段階で多くのアイデアが生まれてきます。ここがメンバーの行動につながっていくならば、データの時間を多めに使っても問題ありません。
宿題の確認と成果を出すためのポイントの整理(全体のスケジュールの確認)はセットになります。成果を出すためのポイントが、そもそも「宿題」になっているケースが多いですから、宿題の進捗とそこから生まれた課題と改善策、全体のスケジュールを確認したときの課題と改善策、この2つの視点で30分から50分の時間を取ります。特に解決策、実践策を検討したい議題についてはあらかじめアジェンダに入れておきます。
*宿題は随時書き残す。最後にコンセンサスを取る
ECMJのコンサルティングのポイントはホワイトボード(なければ紙)を使うことで、ホワイトボードに議論の末出たアイデアや実践策を書き残していきます。アイデアは言葉に出すだけでは空気に消えてしまいますから、文字にして残しておくことが大切です。定例会議の最後の10分を使って、今回の定例会議で決まったこと次の定例会議までの実践策を参加メンバーと確認し、コンセンサスを取るのです。
アジェンダはあらかじめ用意するものの、議論の展開によっては必ずしも守られるものではありません。市場環境の変化による緊急の対応などは突然優先順位第一位に躍り出ます。ただ、コンサルティングの定例会議で必ずおこなわれること、それは「宿題を決める」ことです。一度の定例会議で最低ひとつは宿題を決める。そしてこれを着実に実践する。この繰り返しが大事なのです。