「向いているか向いていないか」は最初の仕事でわかる。
最近、新しい顧問先の皆さんとミーティングをおこなったり、定例のミーティングに新しいメンバーが増えたりする中で思うのは、「得手不得手をつかむことの大事さ」です。
得意不得意にかかわらず誰でもできて欲しい仕事はあります。その一方で、仕事にすんなり取り組めたり、ストレスを感じてしまったりは人それぞれ。運動が得意な人もいるし、読書に抵抗がある人もいる。はたまた運転が上手な人もいるし・・っていうことですよね。
大切なのはこれをいかにして見分けるか。もし早く見分けられれば「不得手」のストレスを与えなくて済みます。会社としても余計なコストとリスクを冒さないことができます。
私が教えてもらったのは「向いているか向いていないかは最初の仕事でわかる」でした。
*「ミスなく」が当たり前ではなかった仕事
2005年の前職入社当時、社員10名のドベンチャーでした。なので、何から何まで仕事をやらせてもらうことができました。その中でオンラインショップの「商品登録」の仕事をすることになりました。
これは毎週金曜に誰かがおこなっていた仕事です。商品画像や商品紹介テキスト、取引先の在庫数や販売金額など。1週間で蓄積したデータを集めてきてオンラインショップに登録する業務です。この役目が私に回ってきました。最初はは12-3商品の登録だったと思うのですが、先輩がチェックをするんですね。私の登録にミスがないかを。
それでこのとき、先輩が「まこっちゃんすごいよ」と。何ですごいのかというと、登録ミスが1つもなかったと。12-3商品を登録すると「商品番号ミス」とか最低5-6個は修正が入る。でも、初めての商品登録でミスしなかったのはまこっちゃんだけだよ、と。
私としては「これそんなにミスするような仕事じゃなくない?」という感じでした。ただ「向いてる仕事」の自分的な感覚って、えてしてこういうもんなんですよね。「え?そこまででもなくない?」っていう。
その後何年かして、社長と話しているときに例の「向いているか向いていないかは最初の仕事でわかる」が出てくるわけですが、「まこっちゃんも最初から商品登録ミスらなかったでしょ」と。この言葉がすごく印象に残っているし、「確かに」と思う場面に何度も出くわしました。
*「向いているか向いていないか」を把握しておくことが大事
会社の状況により「向いていない仕事」を任せなければいけないタイミングがあります。「向いている」仕事だけで会社がうまく回るならラッキーな状態。そして人材の適材適所がガッチリはまっている状態なのでしょう。しかし市場は変化しますから、必ず歪みが起こります。
大切なのは、その人に「向いているか向いていないか」を把握しておくことです。「向いていない」仕事を「努力によって改善可能」と任せ続けるのはおすすめしません。努力や経験でパフォーマンスが上がらない状況が続けば、精神的に追い込まれます。やはり「最初の仕事ぶり」を見ることですし、「記録に残しておくこと」が大切です。人は必ず忘れますから。
スタッフの皆さんは「最初の仕事」が上手くいかなかったとき「改善します」とか「今回のことで気づきました」とか「次は大丈夫です」とか言ってくれます。ただその気持ちは汲みつつも、冷静な目で仕事を配分することが大切です。スタッフの皆さんは「頑張ってくれちゃい」ますから。
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