ECMJコンサルティングスタートパックという新しいサービスをリリースしたことで、「認知」や「集客」というものについて、改めて考え直している。以前、インターネットを活用しての認知と集客は「3+1」だということを書いた。
「3+1」とは、インターネット広告、検索対策、メディア流入の3つと、リアルの顧客リストの流し込みという「プラス1」を表現しているのだけれど、現在のデジタルマーケティング市場から考えるとこの「3+1」はどうだろうか、というのが今回のコラムのテーマ。
*お金を使って認知や集客を獲得する
インターネットを活用して認知と集客をアップさせるとき、スタンダードな手法のひとつはいまだにインターネット広告の活用ですよね。
代表的なのが検索キーワードに連動して広告を掲載するリスティング広告。なんだかんだ、様々な広告手法が登場しているけれども、ボリュームや取り組みやすさを考えるとインターネット広告の手段としてセオリーになっているのではないだろうか。ボリュームはそこまでではないものの、取り組みやすさとターゲティングに特徴があるSNS広告(facebookやInstagram)も取り組みやすい。
他にはアフィリエイト広告、ディスプレイ形式やDSP形式などのバナー広告、YouTubeに代表される動画広告。YouTubeなど新しいメディアが登場すると、それに合わせた新しい広告が登場するのが定番で、AIやMAなど新しいテクノロジーが登場すると、それに合わせた新しい広告が登場するのが定番。ただ、広告の配信方法はテキストか画像か動画なので、自社の商材やサービスが「どんな対象」に「どんな配信方法」でを考えるのが大切ですね。
あとは、例えば動画広告などは「動画を作成するのがハードルだと思っている」人達がまだまだ多いと思われるので、そういう点では比較的美味しめ。ただ、全体のボリューム感(需要)があることが前提。インターネット広告はどこまでも「需要>供給」「需要=供給」「需要<供給」のバランスでみる癖をつけたいですね。新しい広告が出てきても「需要(ボリューム)」がなかったりするので。
*ユーザーの検索にヒットさせて認知と集客を獲得する
インターネット広告の活用については前述したとおりに「需要と供給」のバランスを読みながら「どんな対象」に「どんな配信方法」でを考えていく、お金を払えばいろいろできるというシンプルな構造になっているんですが、市場環境の状況の変化に左右されがちなのが「ユーザーの検索にヒットさせて認知と集客を広げる」いわゆる検索対策の方。
なぜならGoogleなどの検索エンジンやブラウザ、パソコンとスマホといった端末の進化に運命が左右されている。例えば、リスティング広告は広告主が広告費を支払って広告を出稿しているわけなので、広告出稿のルールを胴元(リスティング広告の場合Googleとか)が大きく変更するわけにはいかない。
しかしながら検索対策はそうではなく、検索エンジン側は常にユーザーの体験が良くなるように改善する必要があるので、そのシステムやルール、アルゴリズムもガンガン変わっていく。検索対策をする側(WEBサイトの持ち主)は検索エンジンのシステムにタダ乗りしているだけなので、検索エンジンのアルゴリズムが極端に変更されたとしても文句はいえない。ただ、そのルールに従うのみだ。
そういう視点でいうと、検索エンジンの検索結果は、現状実店舗寄りになっている(地図と店舗の位置を上位表示するようになった)し、インターネット上の動画がより上位に表示されるように改善されている。昔はYahoo!のエンジンで検索すると「NAVERまとめ」とか強めに出てたんですけどね。いま世の中の需要として「NAVERまとめ」はどうなんでしょうか。
とにかく、検索対策を進めるためには、検索エンジン側がどんな情報を上位表示する傾向にあるか、も見ておかねばいけないということだ。けっこう変わっている。
(つづく)