「ホームページ」を6種類に分け、その活用方法を考える。後(2019年9月のリライトです)
自社はインターネットを充分に活用できているか。活用目線でのホームページの評価をどう考えていけばいいか。
前回のECMJコラムでは、一般的に「ホームページ」として認識されている6つのWEBサイトのうち、コーポレートサイトとサービスサイト、ECサイトについて、その性質と役割を説明しました。今回はメディアサイト、採用サイト、ブランドサイトについて紹介します。
前回と今回のECMJコラムでは従来の「WEBサイト」という表現を、さらに一般的に浸透している「ホームページ」という言葉で表現をしています。
*4.メディアサイト
4つ目に紹介するのはメディアサイトです。メディアサイトとは「Yahoo!JAPAN」や「日経電子版」といった専業の法人が展開する「ホームページ」だけではありません。メディア専業ではない会社の「オウンドメディアサイト」も一般的になっています。
メディアサイトの役割は自社のサービスに興味がある「潜在顧客」を集めること。もしくは「見込顧客」「新規顧客」「既存顧客」に情報提供をすること。自社をより知ってもらったり、サービスの動きを知ってもらうことが挙げられます。スタッフの意識向上や採用のためにオウンドメディアサイトを運営する会社もあります。インターネット上の広報活動のひとつにもなるのがメディアサイトです。
*5.採用サイト
最近、コーポレートサイトと分離し専門の立ち上げることが多いのが採用サイトです。採用サイトの目的は当然ながら、よりたくさんの応募者を獲得すること。そしてより質の高い応募者を獲得すること。そこに尽きると思います。
ポイントはなぜ採用サイトがコーポレートサイトと分離している流れにあるか。コーポレートサイトは情報集約という性質上、採用の応募者だけではなく、株主・投資家・取引先・仕入先・お客様など、様々な方が「ホームページ」を閲覧します。応募者にとって「専門用語ばかりでわかりづらい」ホームページにもなりがちです。
応募者の母数が減っていること。より質の高い応募者の取り合いになっていること。時代的な背景も後押しして、採用専門の「ホームページ」が増えているのです。「対象」を明確にした「ホームページ」の種類の典型例ともいえます。
*6.ブランドサイト
最後にブランドサイトを紹介します。ブランドサイトはコーポレートサイトともサービスサイトとも異なります。コーポレートサイトは会社のブランドサイトのようなもの、サービスサイトはサービス自体や導入事例を紹介しお問い合わせをいただくものです。ブランドサイトはブランドコンセプトをお客様に伝えるものです。特に、実店舗など「インターネットでの決済や問い合わせの無い」ホームページに関してはブランドサイトに分類されることになります。
これまでに紹介した5つの「ホームページ」とブランドサイトの違い。それは、「明確な目的がない」ところにあります。ブランドサイトは定量的に評価のしづらいのが難点です。「アート」と同様、今後再評価がされてくるのではないでしょうか。
*6つの「ホームページ」をふたつに分けると
活用という視点で6つの「ホームページ」を考えたとき、ポイントは「更新性」です。更新を続けて成果を上げていくのがサービスサイト、ECサイト、メディアサイト。そして比較的更新性は低く、ひとつの改善インパクトが大きいのがコーポレートサイト、採用サイト、ブランドサイト。
「更新性」という視点で自社の「ホームページ」を見直してみてください。
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