「苦手なこと、嫌なこと、やりたくないこと」を早めに伝える。
仕事は個人の力だけで解決するものは多くありません。上司や部下、他の部署、取引先や外注さんの力を借りて成果につなげることがほとんどです。いわば「チームワーク」が大切です。そしてチームで仕事をすすめる上で大切になこと。それは「苦手なこと、嫌なこと、やりたくないこと」を早めに知っておくことだと思うんですね。
*やっかいなのは「チームに知られたくないこと」
「知られたくないこと」「教えたくないこと」が誰しもあります。それは不正を働いているとか悪い情報を流しているとかではありません。誰しも「苦手なこと、嫌なこと、やりたくないこと」があると思います。上司にも取引先にも「苦手なこと、嫌なこと、やりたくないこと」があるはずです。
ただ、ネガティブ要因は「教えたくない」「知られたくない」ことです。本当は「苦手なこと、嫌なこと、やりたくないこと」なんだけども、それをかわすような議論の方向にもっていったり、実行プランから避け続けたりすることが起きます。これは人間なんで仕方ありません。
*不幸なのは上司やチームリーダーが強がること
上司やチームリーダーが「苦手なこと、嫌なこと、やりたくないこと」を避け続けたり、苦手ではないように見せ続けたりすると、不幸な結末をむかえます。本当はそうではないのに「できる」「問題ない」を繰り返していると危ない。
これは上司やチームリーダーだけではなく、取引先や外注さんでも同じことが言えます。やっぱりもっと必要とされたくて、「できます」「問題ありません」を繰り返すことあるじゃないですか。もしかしたらそれも営業のひとつのテクニックなのかもしれません。まずは仕事を請けてから解決策を探すのもひとつの手なのかもしれません。ただ自分達の守備範囲を明確にしないと後から自分達が苦しむことになります。お客様にも迷惑がかかります。
この「守備範囲を明確にする」ことこそ「苦手なこと、嫌なこと、やりたくないこと」を伝えることなのかもしれません。
*上司やリーダーは「苦手なこと」をチームに伝える
取引先や外注さんはその特性や得意分野に合わせて取捨選択をすることが可能です。しかし上司やチームリーダーは部下が替えられない存在です。なので、上司やチームリーダーの「苦手なこと、嫌なこと、やりたくないこと」が見えていたとしても、「できる」「問題ない」を繰り返していた場合、本人が気づくまで、もしくはさらに上司が判断をするまで「同じ泥船にのり続けなければいけない」ということもあるわけです。
上司やチームリーダーこそ、「苦手なこと、嫌なこと、やりたくないこと」を早めに伝えるのはどうでしょう。チームに対してブラックボックスを無くすため。そしてチームを円滑に着実に前進させるためです。もちろん、最終成果の責任は上司やチームリーダーが持つわけです。「苦手なこと、嫌なこと、やりたくないこと」を伝える行為は「甘え」にはなりません。できるだけ早めに伝えた方が、非常に「気持ちが楽」になります。
【合わせて読みたい】
「向いているか向いていないか」は最初の仕事でわかる【no.1805】
仕事をやりたくないときの対処法とは?モチベーションを上げる方法もご紹介