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「原理」を知れば「勘違い」をしなくなる【no.1731】

 最近、「勘違い」についてふたつのコラムを書きました。

 ひとつは「なぜ上手くいかないか、ほとんどのケースが『勘違い』【no.1727】」というコラム。もうひとつが「売上が3倍になっても、実力が3倍になったわけじゃない【no.1728】」というコラム。前者では「実力如何よりも『勘違い』が成果の邪魔をしている」こと、後者では「インターネットマーケティング、デジタルマーケティングでよくある『勘違い』」について書いたわけですが、今回は「『勘違い』しない方法」について紹介をしたいと思います。

*「原理」を知れば「勘違い」をしなくなる

 「勘違い」の防止のための方法にはECMJとして何となく解がありまして、それは「原理」を知ることじゃないかと思うんです。「手段」や「やり方」や「成功事例」など、具体的なアクションや方法を知ることも大切だと思いますが(正直、あまり大切だと思っていません・・汗)、「原理」を知れば「勘違い」は少なくなると思うんですね。

 前回の「売上が3倍になっても、実力が3倍になったわけじゃない【no.1728】」で書いた、「インターネットマーケティングでよくある『勘違い』」。WEBサイトのトップページの更新を頑張ってしまう傾向について書いたのですが、これも「インターネットというものの『原理』」を知っていれば、「トップページの更新を頑張っても仕方ないな」と思うはずです。

 インターネットの導線は「広告」「検索」「メディア」のいずれかです。そしてそのいずれとも直接「トップページ」に紐づいている(リンクされている)わけではないですよね。インターネットの特徴は導線がコンテンツに紐づいていること。そう考えると、トップページの重要性は「リアルの入り口」よりも低く、その原理を押さえていれば「全ページで固定表示されている『ヘッダー』や『サイドナビ』の更新を頑張った方がいいな」という発想に至っていくと思います。

 「デジタルマーケティングでよくある『勘違い』」で紹介した「やることを考えるより、やったことを評価する方がいい。綿密な計画を立てず、変化に応じてアジャイル式の行動していった方がいい」も同じです。デジタル上ではどんな行動もデータ化されるという「原理」を理解していれば、この考え方に自然に至っていくのではないかと思います。・・というか、これまでのアナログな世界では「データ化」ができなかったからこそ、これまでのマーケティングが正しいとされていたわけですよね。

*「情弱」とは「『原理』を知らない人」のことを言う

 「情弱」なんて言葉があると思います。「情弱」はご存知のとおり、「情報弱者」の略語です。主にインターネットが一般化してから生まれてきた言葉だと思います。ネット検索すると「情報・通信技術の利用に困難を抱える人のこと。ネットではもっぱら情報を充分に活用できない者の意味(ニコニコ大百科)」なんて書いてあります。インターネットの情報をむやみに信じてしまったり、情報に簡単に騙されてしまったりする人を表現しますよね。

 この「情弱」って何なのかといえば、「『原理』を知らない人」のことだと思うんですよね。情報弱者ではない他の人たちがインターネットのすべての情報を知っているわけはやっぱりなくて、何かの「原理」を自分の中に持つことでインターネットの情報を「判断」と「選択」しているのだと思うんですね。

 インターネットマーケティングもデジタルマーケティングも「原理」を知ることで市場のスピードよりも速く動くことができ、成果を獲得し続けることができるわけです。逆に「原理」を知らずに「手段」や「やり方」や「成功事例」の情報を追っていては、いつまで経っても「消費者」側から抜け出せませんよね。

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