特にインターネットのビジネスをおこなっている会社さん、もしくは担当者さんは社内の仕事、パソコンの前でおこなう仕事ばかりになりやすく、孤独に陥りやすい状況がある気がします。またネットのビジネスではなくても、小売りの実店舗の仕事などの場合は店舗から離れることもあまりないので外の情報に触れる機会が極端に少なくなります。比較的、外の人間の触れ合って情報交換をして新鮮な空気を吸うことができやすいのはBtoBの営業の仕事でしょうか。
まあ、ECMJコラムでは何度も書いている話なのですが、人に会いましょうという話です。
*日々のルーチンにはまっているとなかなか抜け出せない
「人に会いましょう」なんて業務命令が下る仕事はあまりないと思います。どちらかといえばルーチン業務をおこなうルールがある方が一般的で、どこか「仕事をする=ルーチン業務、作業をする」になっている部分があるのではないでしょうか。会社の外に出て市場環境の変化を探しにいくとか、人に会って自分の知らない情報を仕入れにいくとかみたいなことはどうしても後回しにされがちです。
まあ現実には後回しどころか、「たしかにそういうのはやった方がいいとは思ってるけど」という感じで、優先度の高い仕事が優先され(といっても、ルーチン業務なんだけども)、今後につながる可能性のある(実は)重要度の高いかもしれない仕事は半永久的に優先順位1番に上がってこないような状況になってしまうんですね。
これを打破するには、「まず時間を取る」しかありません。ECMJが提唱している必勝法です。特に具体的な予定が決まっていなかったとしても、「外に出る」「人に会う」という時間をまずはスケジュール帳に入れてしまう。そして時間を取った後に、予定を入れる「努力をする」わけですね。ここでのルールはご存知のとおり、「何があってもこの時間を冒してはいけない」です。他の仕事を入れたら一巻の終わり。
*自分が知らないことはだいたい人が知っている
普段自分が仕事で悩んでいることとか、解決できなくて困っていることとか、エクセルの関数のことでも何でもいいと思うんですが、人類の歴史史上いままで誰も悩んだことも困ったことも解決できなかったこともないような史上初の災難がまさか自分の身だけにふりかかってくる、なんてことは絶対になくて、自分が知らないことはだいたい人が知っている、しかもけっこう身近な人が知っているわけです。
もちろん、悩みや困りごとや未解決事項ではなく、自分がいままでに知らなかった気づかなかった「だけども自分の役に立つ」情報も人は知っています。「人に聞くな、自分の頭で考えろ!」という意見もあると思いますし、全く自分の頭で考えないのは論外とも思いますが、情報社会の現代は「人の知恵と知識をうまくつなげられる」編集力の高い人が能力が高い人なんじゃないかとも思うわけです。そもそも「こいつ全然自分の頭で考えてないな」と思われたら、ほどなく情報提供をしてもらえなくなるでしょうし。
売上が伸びなくて困ってるーとか、WEBサイトに人がこなくて困ってるーとか、仕入れ先が急に冷たくなったーとか、事情として他人ではわかりかねることもあるとは思いますが、信頼のできる人(そして相手からも信頼してもらえている人)に会いにいけばいんじゃないですかね。
たしかにパソコンの前に座って自分の頭の中だけで考えて仕事をしている方が慣れていると楽なんですが、ここまで通信が発達して便利になるとそれだけで解決しようとする人が増えるので、「人に会いにいける」というのは現代社会ではそれだけで強みになる気がします。よくよく考えれば受ける身としても別に大したことじゃないんですけどね。情報社会のまやかしですね。