自社のWEBサイトへのアクセスを増やすためのポイントのひとつが、検索結果画面からのクリック率を上げることです。
インターネット検索からのWEBサイトへの流入は「検索ボリューム×検索順位×クリック率」で計算することができます。
「検索ボリューム」とは検索される回数のこと。1ヵ月に100回しか検索されない言葉よりも、10万回100万回検索される言葉の方がアクセスに繋がりやすくなります。「検索順位」とは自社のWEBサイトのページが検索結果の何番目に出ているかということ。順位が高いほどアクセスに繋がりやすくなり、検索結果の3ページ目以降になるとほぼ検索からのアクセスは見込めなくなります。そして最後に「クリック率」です。これは検索結果に並んだ自社のWEBサイトのページへのリンクが検索したユーザーにクリックされる確率を指します。もちろん高ければ高いほどアクセスに繋がるわけです。
検索からのアクセス対策を考える際、意外と盲点になるのがこの「検索結果からのクリック率の改善」です。いわゆるSEO対策として「検索ボリューム」「検索順位」が重要視される傾向があり、「クリック率」はそれほど重視されません。この部分の改善方法について考えていきます。
A:ページタイトルの変更
検索結果の画面に表示されるタイトルによって自社のWEBサイトページのクリック率が変わります。WEBサイト上で設定しているタイトルがあっても、長さによっては検索エンジン側が勝手に加工をしてしまうので、実際にどんなタイトルで検索結果に表示されているのかを確認する必要があります。
アナリティクスの検索クエリにおける「表示回数」の多いキーワードを実際にインターネット検索してみて、検索結果でどのように表示されているのかを確かめてみましょう。
B:ページのアップ日時
検索エンジンでキーワード検索をすると検索結果のWEBサイトリンクに「2018年8月30日」というように日時が表示されることがあります。これはWEBサイトのページがアップされた日時を指します。検索結果で「2014年11月25日」「2011年12月14日」など、古い日時が表示されていると、ユーザー側が「古い情報」だと考え、ページのクリックを避けるようになります。
ページの内容をリライトしてページのアップ日時を変えれば、検索結果上でも新しい日時で表示することができるようになります。ページの内容も定期的なメンテナンスが必要です。
C:descriptionの変更
キーワード検索をした検索結果で、リンクのついているページタイトル、リンク先URLの下にページの内容の概要を表示したような文章が出てきます。これがdescription(ディスクリプション)です。descriptionはWEBサイトの管理画面上で設定することができます。特に設定をしなければ、ページ内のテキストの頭から120文字程度が自動的に表示をされます。少しでも検索ユーザーのニーズにヒットするようにdescriptionを変更するのも手です。
D:他のページタイトルとの競合性
厄介なのがこれです。AからCまでは自社のWEBサイトに対して自分たちで加えられる改善でした。クリック率を左右するのは自分たちの改善だけではありません。検索結果の自社以外のWEBサイトのページタイトルも自社のクリック率に関わってきます。自身があるページタイトルのページでも、もしかしたら競合性のためクリック率が弱いのかもしれません。
この場合もアナリティクスの検索クエリから「表示回数」が多く「クリック率」が低い検索キーワードを抽出して、実際にインターネット検索をしてみましょう。もしかしたら自社でWEBサイトのページタイトルをつける際に参考になるページタイトルが見つかるかもしれません。インターネットは「競合の動き」がどうしても見づらくなる傾向があるので、自ら情報を取りにいく習慣が大切ですね。