成果に繋げるためのマーケティングツール活用。第三回目です。(前回はこちらです)
データ活用には現状把握のデータ活用と成果検証のデータ活用のふた種類があること。健康診断を例にしたときに現状把握と成果検証はどの部分にあたるかを解説しました。
*成果検証のデータ活用は健康診断と変わらない
前回、健康診断における体格指数(BMI)の数字をもとに改善施策(食事制限と運動)、そして成果検証としてのデータ活用と仮説の立て方について説明をしました。BMI値を下げるためには基本的に体重を減らさなくてはいけません。そしてそのためには食べないか運動するしか方法はありません。運動の場合、ウォーキングが良いのか筋トレがよいのか、実践し検証を進めていきます。
これはビジネスにおける成果検証のデータ活用も同じです。現状把握のデータから仮説を立て、実践策を考え実行し、その成果をデータで検証します。これを繰り返していくのです。いわゆるPDCAサイクルです。健康診断とビジネスのPDCAサイクル。このポイントは「継続することで成果に効くポイントを探す」ということです。
*データは宝の地図ではなくコンパス
成果検証のデータ活用に上手くなるには「データは宝の地図ではなく、コンパスである」という認識を持つ必要があります。もしかしたらデータをみると鉱脈が浮かび上がってくると思う方がいるかもしれません。場合によってはデータをみただけで「ここにアプローチすればもっと成果に繋がるじゃない!」というケースもあります。しかしデータをみただけで「成果が上がる方法」が見つかることはごく稀です。
ほとんどの場合、データは宝の地図ではなくコンパスの役割として活用します。いま自社がいる場所から成果というひとつの目的地に向かっていくためのコンパスです。データをみて仮説を立て、実践してまたデータをみて検証し、次の仮説を立てる。データを定期的に確認して、「自分たちが進んでいる方法」「自分たちがアプローチしている方法」が間違っていないか。そして着実な成果に結びついているかを確かめていくのです。
*コンパスがあれば軌道修正ができる
仮に、コンパスをもっていない状況で東京都から大阪府を目指して歩くとします。もしかしたら方向を誤って新潟県の方に歩いていってしまうかもしれません。もっと間違えてしまうと栃木県の方に歩いてしまうかもしれません。そのまま宮城県までいってしまったら大変です。ビジネスを主観的に進めてしまうと往々にしてこういったことが起こります。
コンパスがあれば軌道修正をすることができます。東京都から大阪府まで最短ルートでたどり着くのは難しいかもしれません。しかし、細目にコンパスをみれば自分たちが向かっている方法やアプローチしている方法が目的地に向かっているのかがわかるはずです。チャレンジを繰り返す以上、ミスや間違いや勘違いはつきものです。それは全く問題ではありません。問題は主観だけで突っ走ってしまうことです。「コンパス=データ」を活用することで、「客観」を加えることができます。
そう、成果としてのデータはお客様の反応を数値化したものの同義です。データというものは「客観的」なものです。お客様の興味や意思や選択が見えるカタチに反映されたものです。データ活用のコツは「客観」で自社を評価し続けることでもあるのです。
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