以前のECMJコラムでも少し触れたことがあるのですが、ECMJのノウハウで「アクションプランの実行判断表」というものがあります。
「アクションプランの実行判断表」はスケジューリングされた施策を行った(もしくは行わなかった)後に、その成果と次への行動を判断しやすくするためのものです。判断がシンプルな方が次の施策も決めやすくなるのではないかと考えて、実行判断表なるものをつくってみました。
今回のコラムでは改めて「アクションプランの実行判断表」について紹介をしていきます。
*アクションプランは「実行した」「実行しなかった」に分けられる
まず、アクションプランは「実行した」か「実行しなかった」かに分けることができます。
「今週はこれをしよう」「今月はこれを実行計画に入れている」などと行動計画をスケジューリングしていても、「実行しなかった」ものがどうしても出てしまいます。計画としてあがっていた「アクションプラン」がすべて実行されるというのは稀で、やはり「実行しなかった」ものが「なぜ実行されなかったのか」も判断しなければいけません。
まずは「実行した」ものからの判断を深掘りしていきます。
*「成果が出ている」のか「成果が出ていない」のか
「実行した」アクションプランの判断をするための方法として、「成果が出ている」と「成果が出ていない」のふたつがあります。
「成果が出ている」のであれば「継続」です。実行できて尚且つ成果が出ているので、同様に続けていくか、さらにリソースを投下して実行と成果を加速させていくか、という判断ができます。困ったのは「成果が出ていない」場合です。実行はできているのだが成果が出ていない(成果まで至っていない)というケースがあります。
この場合、「もうしばらく継続すれば成果が出る」だったり「時間経たないと成果がわからない」ということもあるのですが、基本的には「やり方を変えれば成果が出る」という判断をするか、「成果が出そうにない」という判断をするかのどちらかになります。前者の判断であればもちろん「やり方を変えて実行の継続」ですし、後者の判断であれば「実行のストップ」になります。
*「成果が期待できる」のか「成果が期待できない」のか
次に「実行しなかった」場合の判断です。アクションプランを「実行しなかった」とき、ふたつの理由が考えられます。ひとつは「成果が期待できる」のにも関わらず、「実行しなかった」ケース。もうひとつは「成果が期待できない」と考え、優先順位を落としたかそもそもアクションプランから外してしまったケースです。
前者の「成果が期待できる」のに「実行しなかった」ケースには、実行されなかった理由が存在します。行動計画の練り込みが甘く「スモールステップを考える」ことでアクションプランが進捗することがあります。もしくは目的に対しての打ち手(アクションプラン)そのもののやり方を変えてしまうというのもひとつの手です。
後者の「成果が期待できない」ため「実行しなかった」ケース。このケースではそもそもアクションプランから外して「やめる」のが良さそうです。他の人間からすれば「成果が期待できる」ことでも自分自身が「成果が期待できない」と思っているならば無理に行動する必要はありません。
本当に成果のために必要なことならば「一度アクションプランから外しても再び避けられない課題として上がってくる」ハズです。これを「自分自身で経験して気づく」ことも人財育成のひとつかもしれません。ECMJコラムでもよく書いていますが「人は100回注意しても直らないが、自分で気づくと1発で直る。問題はどうやって気づいてもらうか」ですね。