定例ミーティングでおこないたい「たった3つ(+1)」のこと。
EC事業の週次や月次で定例のミーティングを開催している会社さんが多いと思います。
売上を確認して、市場の情報を確認して、次の施策のアイデアを共有して。みたいな内容が全般だと思います。「数字をみて何を探せばいいのかわからない」「毎回アイデア出しだけで終わってしまう」。という「あまり意味の無いミーティング」化しているケースもなくはないですよね。
定例ミーティングでおこないたいことはたった3つ(+1)です。まずは「軸」をつくるところから始めていきましょう。
*前回ミーティングからの宿題の確認
定例のミーティングは続けていきます。続けていくからこそ意味のある、価値のあるものになっていきます。なぜ続けることが大切か。それは、マーケティングは「仮説⇒実践⇒検証」のサイクルで成り立っているからです。前回のミーティングで「こう考えた、だからやってみた、どうだった」。これを確認&共有するのが定例ミーティングの役目です。
必ず定例ミーティングに盛り込みたいのが「前回ミーティングからの宿題の確認」です。前回のミーティングで決定した事項。たとえば「施策の実行」や「アイデア出し」などが期間内になされているか。もしくは進捗が順調に進んでいるかをミーティングで確認します。この「前回ミーティングの宿題の確認」を内容に入れ込むことが大切です。それにより「決まったことが定期的に確認される文化」を社内につくることができます。
*日次、週次、月次のデータの確認
次におこないたいのがデータの確認です。EC事業に取り組んでいる会社さんの場合です。「実行数値管理表」のデータをメンバーで確認するところから始めてください。データ(結果)と施策・事象(原因)をみながら「どんなことをやってどんな結果がでたのか」「どんなことが起こってどんな結果がでたのか」「どんな結果が起こっているときにどんなことをやったのか」その相関性を探していきます。
「実行数値管理表」は主に日次と月次でのデータを作成して確認します。「商品別販売実績管理表」は週次、「競合分析表」は月次で作成するなど、分析データによって取得期間が変わります。また「いまのデータ」を確認することに慣れてきた場合です。「前月」「前年同月」「前年翌月」の3方向からデータを見ていくのも良いかもしれません。「今年はこれからどんなことが起こりそうか」を予測することができます。
*市場環境、競合の情報を出し合う
実践したことや、データを確認して得られた仮説から次の施策を考えます。次の施策を考えるときの材料になるのは、自社の過去施策とデータだけではありません。市場環境や競合の状況も具体策を決める上での参考になります。
市場環境の大きなものは、景気や天候、気候、トレンドなど。また自社がカテゴライズされる業界やプラットフォームの環境の変化です。また競合については同じような商材を扱っている競合もそうです。「食品カテゴリ」や「アパレルカテゴリ」など一段階二段階広いカテゴリもあります。内の情報だけではなく、外の情報も机の上に出しましょう。
*次回のミーティングまでの宿題を決める
最後に次回のミーティングまでに行うことを決めます。大切なのは「担当者と納期」です。これがなければワイワイとアイデア出しだけをするミーティングになってしまいます。「納期」は次回のミーティングまでですからシンプルです。期間がかかる施策なら「工程分け」をしてミーティング毎に進捗を確認してください。
なかなか決まらないのが実践の担当者です。ここは元々の担当割りから「業務の偏りがあっても」指名していくしかありません。その前提があった上で「他の人にサポートしてもらう」文化をつくるのが良いですね。
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