ネットショップを成長させるために欠かせないのが「導線」の考え方です。
WEBサイトは存在しているだけでお客様に認知してもらえるわけではありません。WEBサイト内の商品やサービスや情報にお客様がたどり着くことで「知ってもらえる」ことができます。そしてお客様がたどり着くページこそ「導線」のページになります。
「導線」のページへのアクセスが減れば、おのずとWEBサイト全体のアクセスも減ります。ネットショップの場合「導線のページ=売れ筋のページ=人気の情報ページ」になっていることがほとんどですから、「導線」のページが絶たれると売上に直接的な影響がでます。
自社の「導線」のページが市場と競合の中でどのような状況にあるのか、定期的に把握をしたいところです。
*「導線」ページの管理エクセルを作成する
「時間があるとき」「余裕があるとき」「思いついたとき」に導線ページの状況を把握するのは危険です。知らぬ間に競合のネットショップが導線の商品を被せてきたり、市場環境(検索エンジンやプラットフォームのルール)が変わってしまっていたりする可能性があります。やはり大切なのは定期的に導線ページを管理する仕組みをつくることです。
そこでまず取り組みたいのが導線ページの状況管理表を作成することになります。ショッピングモールでのEコマース運営の場合は導線「商品」ページ、自社サイトでのEコマース運営の場合は導線「情報」ページの状況管理をしていきます。導線「情報」ページには「商品」ページも含まれていると考えてください。自社サイトの場合はコラムやサービス説明のページだけではなく、商品ページも「導線」になっている可能性があります。
*一か月のアクセス数(セッション数)データを取得する
ショッピングモールのEコマース運営の導線は商品ページがメインでわかりやすいので、こちらを例に説明を進めていきます。
まずは一か月のアクセス数(セッション数)のランキングデータを取得しましょう。はじめてエクセルを作成する場合は前月の一か月と前々月の一か月のアクセス数のデータを取得してもらえればと思います。データをアクセス数の降順で並べたときに上位に位置する商品ページがネットショップの導線ページということになります。
ネットショップで取り扱っている商材や商品ページの数にもよるのですが、アクセス数のトップ20の商品を導線の商品ページと捉え、市場と競合との状況を確認していきます。調査対象としてはAmazon、楽天市場のふたつ。Yahoo!ショッピングを軸にしているネットショップの場合はYahoo!ショッピングも調査します。
*実際に商品名・型番を検索して「検索結果」「商品ページ」を確認
調査はショッピングモールの検索バーで実際に商品名や型番を検索しておこないます。商品名や型番が定義できないオリジナル商品の場合はキーワード検索のデータを確認して「導線のアクセスにもっとも寄与しているようなキーワード」で検索をしてみてください。
チェックしたい一つ目は「検索結果」です。検索結果の画面で「自社の商品が選ばれそうか」を確認します。検索結果で表示される内容を確認して「市場での表示のされ方」や「競合との兼ね合い」で気づきと自社の改善点を探していってください。検索結果の表示画面は不定期で更新されることがあるので、やはり定期的な状況確認が必要になります。
チェックしたいもう一つは「商品ページ」です。ここは競合ネットショップとの兼ね合いになります。自社と競合の両方の商品ページをブラウザ(もしくは印刷)で並べてみて、どちらを選ぶか、選択動機に繋がるのはどこかを議論してみてください。こちらも気づきと改善点が浮かんでくるはずです。
「導線」は他社に絶対に譲らない、を心がけましょう!