「検索キーワード」ってインターネットならではの概念だと思います。この検索キーワードに知恵を絞るということ。くだらないようなことなのですが、何気に深みがあってネットの面白さを集約してる部分だと思うんですよね。
*お客様はどうやって物事を探すか
インターネットは良くも悪くも「検索」によってユーザーの動きが成り立っているところがあります。Google・Yahoo!・Beingなどの検索エンジンはもちろんのこと、楽天市場やYahoo!ショッピングなどのショッピングモールだって検索バーが設置されています。
パソコンやスマートフォンのキーボードを使った「タッチインターフェイス」だけではなく、AmazonエコーやGoogleホームようなスマートスピーカーの「音声インターフェイス」でも、結局は「音声で聞き取ったものを文字に変えて検索をかけている」ことには変わりなくて、やっぱり検索キーワードが中心になってるんですね。
いまや物事を探すきっかけツールであるソーシャルメディア。FacebookやTwitterやInstagramで「#(ハッシュタグ)」なんてものがありますが、あれも「文字検索」の一種だと思うんですね。マーケターとしては、自社の商品やサービスや自社自身を「お客様がどうやって探すか」を考えることになるわけです。基本は一緒ですね。
*名前がわかれば名前で探す。名前がわからなければ?
まず検索キーワードの基礎として、ユーザーはネットショップなり商品なりサービスなりの名前がわかっているならば、名前で検索をするということです。「検索」というのは前提として「その言葉がWEBサイトのページ(ソース)の中に入っている」ことなので、ネットショップ名・商品名・サービス名がWEBサイトの情報に入ってなければいけません―――。
―――というか、ここはほとんどのWEBサイトで入っているものだと思うんですが、注意したいのは「ひらがな・カタカナ・アルファベット」や「打ち間違い(変換間違い)」ですね。ユーザーがズバコンで検索してくれることもあるでしょうが、本来の正式名称がアルファベットであるものを「ひらがな・カタカナ」で検索したり、漢字の変換間違いで検索をしたりしてしまう場面もあります。「ドラえもん」的なあべこべも注意です。「どらえもん」「ドラエモン」で検索する人もいるでしょね。
名前がわかれば名前で検索されるのですが、問題は名前がわからない場合です。名前がわからないには「そもそも認知されていない」も含まれますし、大多数の中小企業のインターネット活用の場合は「自社のことを知らないけれど、自社が解決できる課題をインターネットで探している方」にリーチするように仕掛けることが大切なわけですね。
*目的・用途・課題解決が大切。それを超える必勝法は・・?
ここで大切になるのが、お客様の「目的・用途・課題解決」を考えることになります。ユーザーはネットショップや商品やサービスを探しているのではなくて、自分の抱えている目的を達成したり、商品やサービスを使う用途があったり、何かの課題を解決するためにインターネット検索をしています。そのお客様が抱えているだろう「目的・用途・課題解決」を考え、そこから逆算して検索キーワードを探していくわけですね。
たとえばECマーケティング人財育成の場合であれば、お客様のニーズは「インターネットからの集客」だったり「ネットショップの売上アップ」だったり「Eコマース事業のコストダウン」だったりするわけです。そこから逆算して検索キーワードを探していく、ということですね。ただ現実問題でいうと、ある程度のレベルは他のWEBサイトも対策をしています。
じゃあ、どこで競合を超えるしかないかというと「数」と「量」です。結局は「隣よりも1.5倍汗をかく」しかありません。