著者:石田 麻琴

Twitterのフォロワーを6万人まで集めたことを思い出した【no.1568】

 ふと、その昔、Twitterのフォロワーをがんばって集めていたことを思い出しました。今現在のフォロワーは30,000人ほどなのですが、当時は60,000人もの方にフォローいただいていました。Twitterのブームも落ち着いているので今となっては過去の施策になるのですが、どんな工夫を施したか書き残していきたいと思います。

*2010年、そしてTwitterのブームが訪れた

 2010年のことだったと記憶しています。まだ前職のネットショップの運営者をやっていたときのことでした。Twitterというものが世の中にあらわれました。ソーシャルメディア、SNSなんて言葉もこの時期に出てきたのではないかと記憶をしています。

 私はあまり新しいことに取り組むのが得意な方ではないのですが(イノベーターではない、アーリーアダプターくらいだと思う)、そこそこ早いタイミングでTwitterのアカウントを作成したのだと思います。Eコマースの仕事をしていましたから「もしかしたら役に立つのでは?」みたいな期待があったのかもしれません。

*Twitterのフォロワーは、最初はゼロから始まる

 アカウントをつくった当初のTwitterのフォロワーはゼロです。それでも同僚の仲間や学生時代の友人にTwitterを始めたことを伝えると、フォローをしてもらうことできます。といっても10人とか20人です。最初は日常のことをつぶやいていたのですが、「フォロワーを増やす」とか「発信力を強める」とかそういう観点からいうと、この方法ではmixiとあまり変わらないなという気がしました。

 Twitterのアカウントを作成すると「この人のフォローをしてみましょう」みたいな推薦が出てきました。まあだいたいが有名人です。その有名人の方をフォローしていたのですが、これではフォロワーは増えません。そこで最初に思いついたのは、いわゆる「フォロー返し」ですね。いまでもフォロー返しを狙った業者っぽいアプローチがありますが、あれはもう8年位前の施策のような・・

*自分のアカウントを「どう見られたいか」を考える

 最初は「お、フォローをするとフォロー返しをしてくれる人が多いぞ」と面白くなり、フォローを暇な時間におこなっていたのですが、知りたくもないツイートが流れてきたり、フォローを返してくれなかったり、フォロー可能数に上限(たしかフォロワーの1.1倍とか?)があったりして生産的ではないのがわかりました。

 じゃあどうすればいい?と考え始めたのが「差別化」です。ネットショップの運営者をやっていたこともあり、ネットショップのノウハウの情報発信をしていこうと考えました。「ネットショップに詳しい人」をアピールするためにはコンテンツが必要になります。最初は日々悩みながら書いていたのですが、まとめて書いた方が効率の良いことに気が付きました。

*140文字のコンテンツを200個用意してデータを取る

 ネットショップについてのノウハウコンテンツを書き上げました。その数200個以上。Twitterの文字数上限140文字をフルフルに使ってライムライン上でできるだけユーザーの目につくようにしました。そしてコンテンツを1つ1つツイートします。そうすると、フォロワーが増えたりリツイートされたりリストに入れてもらえたり(当時、いいねはなかった)市場に影響が出るコンテンツの性質がわかってきました。

 こうなると深掘りです。より拡散性が高いコンテンツの続編や似たような要素を持つコンテンツを書いていきました。ネットショップのマーケティングと一緒で「データ分析して良いものを伸ばし、悪いものを減らす」を繰り返していったのですね。その結果、フォロワーが60,000人まで増えた、と。そこで運用を止めてしまったんですけどね。

 まあこのときに集めたフォロワー数がなんか意味あるのか、というと微妙なんですけども、Twitterをつうじて未だに会っている人が10人くらいいて、どういうきっかけがあるかわからないもんだなと思いますね。