「金メダルをとったアスリートが漏れなくやっていること」前職の社長が話してくれたことだ。
*社長が教えてくれた答えは「毎日日記をつける」
「まこっちゃん、金メダルをとったアスリートがみんなやってたことってなんだか知ってる?」そう聞かれた。たしか私はかなりとんちんかんな答えをしてしまったと記憶しているのだが、社長が教えてくれた答えは「毎日日記をつける」だった。
まあ実際には金メダリストの全員が全員、毎日日記を書いているかを実際にアンケートしたわけではないだろうし、性格上ルーズな金メダリストもいるだろうからひとつの比喩表現だと思うのだが、いまになるとなんとなく「日記」の必要性がわかる気がする。
アスリートには目標がある。自己ベストの更新だったり、直近の大会で優勝することだったり、目先のライバルに勝つことかもれない。オリンピック競技に取り組んでいるアスリートであれば、目標の先にはオリンピック出場、そして金メダリストというのがあるのだと思う。
「日記」というのは自分の目標と日々の進歩をつないでいくためのツールなのだ。
*目標に対しての自分のアプローチを振り返る
当然だが、競技を始めたばかりの人間がほんの数か月や数年でオリンピックに出場したり、金メダリストになれてしまうわけではない。一部の超天才的な人間ならもしかしたら競技を始めて数年で・・ということはあるのかもしれないが、大多数の人間は「できない」状態を日々練習を重ね何度もクリアして、やっとオリンピックという場に立ち、その中でベストを出すことができ運やタイミングが手伝って金メダリストになる。
金メダリストへの道ははてしなく遠い。目指したことがないのでわからないが自分の限界まで努力したところでも叶わない可能性の方が高いのだと思う。ちょっと自分に自信を持ちすぎか。まず叶わないといった方が良いのかもしれない。その中でも目標に到達するために一縷の望みがあるとすれば、それは「毎日続ける」ということなのかもしれない。
「日記」をつけることで、直近の目標・目先の目標に対して自分がどれくらいアプローチできたかを振り返ることができる。振り返るたびに自分が前に進んでいるような状態というのは稀で、自分の中では3歩進んで4歩下がっているような状態が続いているかもしれない。ただ長い目線で「日記」をみれば、少しずつでも自分が進捗していることがわかるし、3歩進んで4歩下がるような状態をいかにしてクリアしてきたのかがわかる。
*「日記」は未来への不安に立ち向かう自信になる
課題が降りかかると人は「いままでで最大のピンチ!」だと思ってしまうけれども、過去を振り返ればどのような形であれそれをクリアしてきたわけだ。だからこそ今こうして生きているわけで、「日記」という形で履歴を残しておくことで、それは未来への不安に立ち向かう自信になっていく。
また「日記」とは「デイリー」であるから「毎日」つけるというのもひとつのポイントなのかもしれない。自分への振り返りを1週間に一度や1か月に一度、はたまた時間があるとき気が付いたとき余裕があるときにおこなうのではなく、必ず毎日おこなう。毎日、目標への「小さなズレ」や「改善できる気づき」を探すことが大切なのだろう。
「毎日日記をつける」ちょっとしたことだ。1,000文字や2,000文字の文章を書かなければいけないわけではない。100文字や200文字。今日できたこと、今日できなかったこと、今日気づいたこと、明日に活かすこと、を書いていくだけである。でも人はそれができない。「毎日日記をつける」よりも、時間があるとき気が付いたとき余裕があるときに1,000文字をまとめて記す方を選んでしまう。
身近な例でいうと、私の奥さんはなぜか毎日の日記を継続している。彼女はオリンピックの金メダリストか何かを目指しているのだろうか・・