著者:石田 麻琴

「身の回りを見直す」ことで2018年を変える【no.1509】

 昨日は2018年最初のECMJコラムとして、目標設定について書きました。

 多くの場合、事業者にとっての目標設定とは売上目標など数字の目標になります。当然、数字を伸ばすこと、達成することも大切です。新たな気持ちで仕事にのぞむための材料にもなります。ただ、もうひとつ大切なことがあります。それは「身の回りを見直す」ということです。

 新しい年に新しい気持ちで仕事に入るにあたって、目標設定よりも「身の回りを見直す」ことがより大切なのではないかと思っています。以下、ご自身を振りかえっていかがでしょうか。

*掃除をする。整理整頓をする

 「身の回りを見直す」ことの基本のキとして挙げられるのが、掃除と整理整頓です。

 年末には大掃除の機会がありますが、師走の忙しさや年末年始の準備、バタバタのために「身の回りを整えられていない」という方も多いのではないかと思います。月並みですが、自宅やオフィスを掃除して、整理整頓をすると気持ちがスッキリします。年末に取り掛かることができなかった方はぜひ取り組んでみてはどうでしょうか。

*スーツやコートをクリーニングする

 冬物のスーツやコートを何種類も持っている人は多くないと思います。ほとんどの方が数着のスーツと1つか2つのコートを着回しして秋冬の仕事をしていたはずです。しかも複数あるスーツやコートをまったく同じ頻度で使用しているということはまずなく、お気に入りのものに使用が偏っているのではないでしょうか。

 使用頻度が高いスーツやコートが戦線離脱してしまうと困ってしまいます。また一度クリーニングに出すと数日は返ってきませんから、スケジュールに余裕がないとクリーニングできません。と考えれば、年末年始の長期休暇はぴったりです。3月までお世話になるスーツとコートをリフレッシュさせるのも良いのではないでしょうか。

*パソコンのデスクトップを整理する

 便利さの積み重ねが不便を招いてしまうのがパソコンのデスクトップです。デスクトップにフォルダや資料を置いておくと、データにアクセスするのが最初は便利なのですが、数が増えてくるとわけがわからなくなってきます。おまけにデスクトップにデータを置いておくと、パソコンが重くなります。掃除や整理整頓と同様、デスクトップも見直しましょう。

 ポイントはデスクトップにあるデータをフォルダ分けすることです。一度データをひとつのフォルダにまとめて、そのフォルダの中にさらに新しいフォルダを複数作成し、カテゴリ分けを施します。ちょうどツリー状になるようにデータを整理していくのです。まとめたフォルダからデスクトップにショートカットをはればアクセスも簡単です。

*スケジューリングとタスクを整理する

 年末年始の長期のお休みの後はどうしても仕事が上手く手につきません。正月休みの直後に成人式の連休がありますからなおさら波に乗っていくのが難しいわけです。休み明けにスムーズに仕事に入っていくためにもスケジューリングとタスクの整理は欠かせません。

 年始の仕事にはいくつかの要素が絡んできます。ひとつは年末から決まっているルーチンの仕事。ひとつは年始だけに発生する仕事。もうひとつは目標への具体的なアクションなど、緊急度は低いが重要度の高い仕事です。

 ポイントは自社の未来につながる「重要度の高い仕事」をいかにタスク化しスケジューリングするかです。ルーチンの仕事と年始の仕事は「緊急度の高い仕事」なので嫌でもやることになります。怖いのは「緊急度の高い仕事」を優先するあまり「重要度の高い仕事」がおざなりになり、去年と同じ1年間が続くルーチンに入ってしまうことです。

 「重要度の高い仕事」を進める時間を決めておくことが2018年を変えるためのキーポイントかもしれません。