Eコマースに取り組むための本当のポイントについて書いていきます。母体となるビジネスをやられていて、インターネットで販路拡大を考えている会社さんによく読んでもらいたい内容です。
*隙間時間でも着実にネットショップの業務を進める
前回のコラムでは、「ネットショップに取り組む時間をつくる」ことの大切さについてお話をしました。具体的な実践策が決まっていなかったとしても、「ネットショップの何かをやる時間」を事前にスケジューリングしておくことによって、定期的にネットショップのマーケティングについて考える時間をつくることができます。これがネットショップの成長につながっていくのです。
さて、今回はタスク管理の話です。ネットショップのために用意した時間を有意義に使うため、また少ない時間を有効活用してネットショップの着実な改善につなげていくために、タスク(=実践策)の管理が大切になります。
タスク管理のポイントになるのが、「アイデア出しと実作業を分けること」「実作業を工程化して取り組みやすくすること」のふたつではないでしょうか。このふたつのポイントについて以下で解説していきます。ぜひ参考にされてください。
*アイデアや改善策は書き出しておく。書き出す時間をつくる
まず一つ目の「アイデア出しと実作業を分けること」について解説します。
ネットショップに取り組む時間がやってきたとき、「じゃあ何をしようかな」「商品画像を改善しようと思うんだけど、どう改善しようかな」「ブログを書こうと思うんだけど、何を書こうかな」と「アイデアと実作業」を同時進行させてしまうことがあります。これは時間のロスです。アイデアや改善策は事前に書き出しておき、実践策はその内容に基づいた行動にしましょう。まさに「アイデア出しと実作業」を分けるわけです。
考えながら実践を進めていくと、しばしば途中で向かっている方向がおかしいことに気がつきます。場合によってはそれまでの実践が一度クリアになり、最初からやり直しになることもあるはずです。方向性は最初に決めておきます。ノートでもワードでもチラシの裏でも構いません。アイデアをなぐり書きしておいてください。
とにかく、頭と身体は別に動かすのが大切です。空いた時間にアイデアをメモする。アイデアが思いついたときに手帳にメモしておく。これらでも結構ですし、「アイデアを書きなぐる時間」をスケジューリングするのもひとつの手です。
*仕事は工程としていくつかに分ければ進めやすくなる
二つ目の「実作業を工程化して取り組みやすくすること」について解説します。
たとえばネットショップのブログを更新するという仕事があったとします。その仕事に慣れているならば「ブログを書く」ということだけをスケジューリングしておけば良いのですが、最初のうちはこれでは仕事として進ませづらいでしょう。仕事の定義を広くすると進捗が滞り、慣れず習慣化していきません。まずは工程化を進めることをおすすめします。
「ブログを書く」という仕事ならば、「1:ブログの題名(仮)を決める」「2:ブログの小テーマの3つ設定する」「3:リード文を作成する」「4:小テーマをひとつずつ書く」「5:題名(仮)を見直す」「6:ブログのシステムに登録する」などの工程があるはずです。単に「ブログを書く」という仕事として設定するよりも、その仕事を工程で分けた方が「じゃあ1と2だけやっておこう」と取り組みやすくなるはずです。
工程化することのメリットは慣れない仕事に取り組みやすくなることだけではありません。意欲がイマイチ上がらないときの「とりあえずこれだけやろう」の対処法にもなりますし、余り時間で仕事に取り組むための材料にもなります。
ぜひ少しずつでもEコマース事業を進捗させていってください。
おわり。