サイトアイコン ECMJ

ショッピングモールと自社サイトの「検索」集客。その8【no.1393】

ショッピングモールと自社サイトの「検索」からの集客。引き続き自社サイトの考え方について紹介をしていきます。今回が最終回です。

最後は自社サイトの検索流入を増やすために「情報コンテンツ」を強化している、ECMJが関わった3つの事例をご紹介していきます。

*吉祥寺の家具屋さん「ソリウッド・プロダクツ」

ECMJセミナーや全国の講演でも何度もご紹介させてもらっている東京・吉祥寺にある無具の家具屋さんソリウッド・プロダクツ。2013年の9月から毎日1,500文字のコラムをスタートさせています。コラムの対象は、ソリウッドのことは知らないけれどソリウッドで解決することができる課題をインターネット上で探しているお客様、です。

実店舗のビジネスは基本的に商圏ビジネスであるため売上を数倍にするのは容易ではありません。しかしソリウッドはコラムの連載を継続し検索流入を増やすことで「商圏を飛び出した」家具屋さんに成長することができました。商材は無垢の家具という一点ものですが、いまではメールだけでの注文が増えた他、出張の合間にソリウッドに見積りをお願いするお客様もいらっしゃいます。

*自転車メディアサイト「LIFE-B」

パーキングのシステムを提供しているジャスダック上場会社、日本コンピュータ・ダイナミクス(NCD)株式会社がBtoC向けのサービスのひとつとして始めたのが自転車のライフスタイルを提案するメディアサイト「LIFE-B」です。

自転車という比較的トレンドに近い情報コンテンツのメディアですが、やはり強い先行者メディアサイトがいくつかありました。しかしLIFE-Bはたった1年半の運営で自転車メディアサイトの先行者に追いつくほどのページビューを持っています。ポイントは自社オリジナルのコンテンツの作り方。SNSでのシェアも多く、特にこの半年で素晴らしい飛躍を遂げました。

*横浜の印刷会社・野毛印刷の「ヒラメキ工房」

横浜の老舗の印刷会社・野毛印刷社がスタートしたのが「ヒラメキ工房」です。企業の販促担当者向けに販促・広告・集客・印刷の課題解決について情報コンテンツを発信しています。ECMJのコラムでも何度か紹介させてもらっています。

BtoBの会社のメディアサイトというとブランディング目的、内部の人間が更新しない等のサイトが多いですが、ヒラメキ工房はすべて自社のスタッフがコンテンツを制作しています。メディアサイトというと現在はソリウッドやLIFE-BのようなBtoCが主流ですが、今後より可能性があるのはBtoBの情報発信だと思います。「販促のコンサルタント」として野毛印刷のメディアサイトも成長していってくれそうです。

―――以上、ショッピングモールと自社サイトの「検索」からの集客について解説をしてきました。全8回というかなりの長編になりましたが、ネットショップ運営の参考になる情報はあったでしょうか?ぜひ明日から活用してもらえればと思います。

まあ、ネットショップの集客はみなさん気にされる部分だと思うのでここまで詳しく書かせてもらったのですが、やっぱり本当に大切なのは商品力なんですけどね。集客はあくまでスパイスです。どこにでも売っている商品や他社よりも価格が高い小売りの商品はいくら集客があったとして売上にはなかなか繋がりません。あまり集客一辺倒にならないように気をつけてください。当然、広告をバシバシかければ売れるようになる、なんてこともありません。

おわり。

モバイルバージョンを終了