ネットショップの集客戦略、「メディア」について解説をしていきます。
前回はネットショップの集客戦略のひとつである「検索」について説明をしていきました。検索は自助努力でできる唯一の対策といってよいと思います。ショッピングモールでは「商品軸」、自社サイトでは「情報軸」での検索対策をおこなっていくことを紹介しました。
さて、インターネットから新規顧客にリーチする3つの方法のうち、最後のひとつ「メディア」です。正直、これはいつ何時起こるのか、狙って起こせるものなのか、私はわかりません。ですので、ネットショップとは離れますがECMJのコラムに起こったふたつの例をご紹介します。
*ゴルフ場マーケティングのコラムがYahoo!トピックスに載る
2014年の1月のことでした。ECMJコラムで連載していた「ゴルフ場マーケティング」のコラムがYahoo!トピックスからリンクされたのです。1日のページビュー数は8,000PV。コラムを初めて半年が経った頃でしたから、「ついに大きな波がきた」というインパクトがありました。
厳密にいうとYahoo!トピックスから直接のリンクが貼られていたわけではありません。Yahoo!トピックスに載っていたのは「ゴルフ場の2015年問題」という記事で、その関連リンクとして「ゴルフ場マーケティング」のコラムに誘導がかかっていたのです。
スマートフォンにGoogleアナリティクスのアプリをダウンロードし、時折チェックしていましたから、「いつもよりセッション数が大幅に高い」ことにはすぐに気が付きました。リンクが貼られているコラム内の導線を変えたりして、より閲覧数が上がるように工夫したのを覚えています。
このコラムがきっかけでゴルフダイジェスト社から取材いただくことができました。
*サイゼリヤのコラムがソーシャルメディアで拡散
2014年の10月末のことです。イタリアンワイン&カフェレストラン「サイゼリヤ」について書いた記事がソーシャルメディアで拡散され、1週間で150,000PVのアクセスがありました。内容は「サイゼリヤに行った」という何気ない話だったのですが・・
きっかけはフェイスブックのシェアでした。コラムの更新記事を2-3人の方がシェアしてくれたのです。驚くことにそこからが早かった。2-3人のシェアが10人になり30人になり50人になりと一気に情報が拡散されていきました。フェイスブックだけではなくツイッターでもコラムがシェアされ、ECMJのサイトは常時300人が接続している状態に。ソーシャルメディアのパワーを思い知った出来事でした。
*メディアのパワーは凄まじいけれど・・
コラムを定期的に更新して地道にアクセスを増やすよりも、メディアで拡散される方が一気にアクセスは高くなります。それは事実。ただ狙ってメディアに露出することができないから難しい。知っている方がいれば教えて欲しいくらいです。
元々実店舗をやっていたり、メーカーをやっていたり、リアルの世界での歴史と信用がある会社さんはその点が有利です。店舗や商品がメディアに紹介される可能性はネットショップよりも格段に高くなります。
メディアがいつどこで自社の商品やサービスを取り上げてくれるかはわかりません。まず大切なのは数字をきちんと見て「取り上げられた」ことに気づくこと、そして瞬間最大風速が到達しているうちにアクセスや注文を取りきる「対処」をすることではないでしょうか。