ネットショップの集客戦略、「検索」について解説をしていきます。
前回はネットショップの集客戦略のひとつである「インターネット広告」について説明をしていきました。広告運用のポイントは効果検証です。インターネット広告出稿後、数字で検証ができる広告を選んで取り組んでいきましょう。広告からの売上が取れなくても、次の広告に向けて何かしらのノウハウを蓄積していきたいところです。
*「検索」を増やすのは自助努力でできる唯一の方法
インターネット広告は「お金がかかる」集客戦略です。先に出てくるメディアは「他力本願」の集客戦略です。
インターネット広告は予算があって初めて成り立ちます。広告の打ち合いを考えれば、最終的には資本力のある会社が有利の戦略です。中小のネットショップには本質的には不向きの戦略かもしれません。メディアはその情報を拡散する法人・個人の媒体があって戦略が成り立ちます。自分たちが「面白い」と思っても、情報の受け手が「面白い」と思ってくれなかったなら、情報は広がりません。
インターネット広告、メディアというふたつの戦略に対して、「検索」はお金もかかりませんし、他力本願でもありません。自分たちの努力によって着実にネットショップへのアクセスを増やしていくことができます。
*ショッピングモールと自社サイトの「検索」の違い
ショッピングモールで運営するネットショップと自社サイトで運営するネットショップの「検索」流入は根本的にその性質が異なります。「商品軸」と「情報軸」の違いです。
ショッピングモールのお客様は「商品軸」での検索をおこないます。ショッピングモールのネットショップの集客をアップさせるためには商品ページの検索キーワードを充実させていくことになります。対して、自社サイトの集客をアップさせるためには「情報軸」の検索対策が必要です。お客様はGoogleやYahoo!などの検索エンジンを使ってネットショップにやってきます。そのきっかけになるのは「課題解決」のキーワード検索です。ここに「情報軸」のコンテンツを当てていくのです。
自社サイトのお客様の基点が「課題解決」であることを理解すれば、自社サイトの商品ページをショッピングモールのように「検索キーワードだらけ」にするのはあまり意味がないことだということがわかるはずです。
*商品数を増やす。情報コンテンツ数を増やす
ショッピングモールの販売戦略において「商品数を増やす」ことが重要視されるのは、それだけショッピングモールの検索にヒットする確率が上がるからです。商品ページの検索キーワードを充実させることには限界があります。自社の商品の基本的なキーワードを整えた後は、商品数を増やしていくしかないのです。
自社サイトの販売戦略においては「情報コンテンツ数を増やす」ことが大切です。情報コンテンツの基本になるのは「テキスト×ページ数」です。自社のWEBサイトの中で定期的にブログコンテンツを更新した方が良い理由もここにあります。Googleのアルゴリズムによって、検索結果に関わる「量と質」は日々変化をしているようですが、お客様の「課題解決」に対するテキストコンテンツを定期的に更新することは決して損にはなりません。
なにより情報コンテンツを更新し続けることによって、インターネットで「課題解決」を探している未知のお客様にリーチできる可能性が上がるだけではなく、すでにネットショップを知っている既存のお客様の信用・信頼もアップするはずです。