ネットショップの集客戦略についてまとめていきます。
の後編です。
前編ではインターネットを活用して新規のお客様にリーチするための3つの方法について解説をしました。集客手段として様々な情報がインターネット上で発信されていますが、いずれもこの3パターンのどれかに集約されます。
今回はインターネットの外からの導線についてです。
*実店舗からネットショップに導線を引く
実店舗が存在していることはネットショップの集客戦略を促進させます。実店舗でお店のことを知ってくれたお客様がインターネットでネットショップがあるかを探す、これも今となっては普通の流れです。ネットショップとともに実店舗も運営している事業者さん(どちらかというと実店舗の方が先でしょうが)はネットショップが存在している旨を実店舗で発信するのが良いでしょう。
また実店舗は「興味がなかったお客様に存在を知ってもらえる」可能性が高いことも特徴です。インターネットは「目的」の世界です。ユーザーの目的があって初めてWEBサイトの存在を知ってもらうことができます。「通りすがりでたまたまショップのことを知った」というようなお客様は極まれなのです。実店舗とネットショップはお客様からの「知られ方(認知のされ方)」が異なります。
*催事、イベントからネットショップに導線を引く
実店舗を営んでいなくても、催事やイベントにはよく出店しているという事業者さんもおられると思います。こちらも実店舗と同様にネットショップも運営している旨をお客様に発信するように心がけてください。催事やイベントの場合は実店舗のように「長く同じ場所に留まる」わけではありませんから、よりネットショップの存在を覚えてもらい「買い逃し」をフォローするようにしたいですね。
*紙通販、カタログ通販の顧客リストをネットに流す
紙通販、カタログ通販を母体のビジネスでやられている事業者さんはネットショップでもそのパワーをふんだんに活用することができます。紙通販やカタログ通販にネットショップへの導線を入れておく他、メールアドレスを共有してくれているお客様にはメールマガジンを流すだけでネットショップへの導線が張られることになります。
紙通販・カタログ通販はその更新性に関してネットショップとは強く異なります。紙やカタログは一度印刷してしまうと内容を変えることがなかなか難しいですが、ネットショップならば更新は簡単です。ネットショップ限定サイズや限定カラー、限定商品を提案して誘導していってください。両立して売上を上げていくのも夢ではありません。
*メーカー名でお客様に探してもらう
実店舗、催事、イベント、紙通販、カタログ通販、お客様と直接接する小売りの会社ほどネットショップで有利なのは間違いありません。しかし商品を製造しているメーカーが不利ということはありません。メーカー名が浸透していればインターネット・ショッピングモールでメーカー名を検索しているお客様もいるはずです。小売りに商品を出している会社さんで、全くメーカー名が表に出ない会社さんはネットショップの導線という意味では少々厳しいものがあるかもしれませんね。
―――以上、ネットショップの集客戦略について考えてみました。後編で書いたとおり、リアルでの認知やブランドがある事業者さんがインターネットでも圧倒的に有利です。「インターネットは強者の武器」です。リアルで強い事業者さんがもっと強くなるのがネットです。リアルで実績のある会社さんは、ぜひネットショップにも本腰を入れて欲しいですね!