「実行数値管理表」の解説、第二回です。
前回は実行数値管理表とは何か、また実行数値管理表を作成することの意味と価値について説明をしました。今回は実行数値管理表の8つの項目についてお伝えします。
実行数値管理表には8つの項目があります。この8項目は大きく3つに分けることができます。ひとつは「日付」です。これはシンプルにデータの「日にち」ということになります。もうひとつは「データ」です。このデータが5項目あります。最後に「テキスト部分」です。テキスト部分は2項目です。この欄には実践した施策や運営上の気づきなどを書き入れていきます。
それでは1項目ずつ解説を進めていきましょう。
*日付
実行数値管理表の一番左の列は「日付」になります。これはそのまま「日にち」のことです。日付のポイントは必ず「日次」であることです。実行数値管理表は日々の「原因と結果」を整理するためのツールです。分析を進める単位が「日次」であることを押させておきましょう。
*売上
実行数値管理表の左から二番目の列は「売上」になります。データの5つの項目の最初です。売上はそのままその日ネットショップで販売した注文の合計金額ということになります。ネットショップのシステムから抽出することもできますし、注文メールの注文金額を合計して計算することもできると思います。
*アクセス人数
実行数値管理表の左から三番目の列は「アクセス人数」になります。アクセス人数とはネットショップに来店したお客様の数です。ポイントとしては「のべ人数」の数字を入力すること。Googleアナリティクスでいえば「訪問数」です。「ユニークユーザー数(UU数)」や「ページビュー数(PV数)」ではないので注意をしてください。
*受注件数(注文件数)
実行数値管理表の左から四番目の列は「受注件数(注文件数)」になります。項目欄は受注件数でも注文件数でもどちらでも構いません。受注件数とはネットショップでお客様が決済をした回数の合計数ということになります。実店舗を運営されている方ならPOSレジをイメージしてもらえるとわかりやすいかもしれません。
*転換率(コンバージョン率)
実行数値管理表の左から五番目の列は「転換率(コンバージョン率)」になります。転換率でもコンバージョン率でもどちらでも構いません。転換率は「受注件数÷アクセス人数」で計算されます。お客様100人あたり何人のお客様が商品を購入されるかというパーセンテージです。
*客単価
実行数値管理表の左から六番目の列は「転換率(コンバージョン率)」になります。客単価は売上とともにご存知の方も多いと思います。1度の注文あたりいくらお客様が購入されたかの平均値です。「売上÷受注件数」で計算をすることができます。
*改善/施策
実行数値管理表の左から七番目の列は「改善/施策」になります。ここからの「テキスト部分」の2項目が実行数値管理表の特徴的なところです。「改善/施策」は、自分たちがおこなったネットショップの運用改善を書き入れます。新商品の追加やメルマガの配信、商品画像の追加・修正など様々あると思います。「その日やったこと」を書き入れていってください。
*理由/特筆事項
実行数値管理表の左から八番目の列は「理由/特筆事項」になります。実行数値管理表の最後は「理由/特筆事項」という項目です。少しイメージがつきづらいかもしれません。この項目は特徴的なデータが出た理由やお客様の買い方の気づき、市場でおこったことなどを書き入れていきます。「自分たちがやったこと、ではないけれどその日起こったこと」と考えるとわかりやすいと思います。