(前回はこちら)
前回はセミナー開催日までにおこなう準備について紹介しました。「受付」や「司会進行」など、当日の担当を決めておくこと。当日配布する資料を準備しておくこと。セミナー講師が使うパワーポイント資料やPDF資料もできれば預かっておいた方が良いです。また、アンケート、参加者リスト、リマインドメールについても解説をしました。
さて今回は最終回。セミナー当日の動きとセミナー開催後の対応についてです。
*全体の流れを共有する時間をつくる
セミナーの運営側、セミナーの講師側の全員が集まり、セミナーの全体の流れを共有する時間をつくりましょう。受付を開始する30分~1時間前に余裕をもっておこないたいところです。セミナーの運営側はそれまでの準備や打ち合わせで感覚的にも全体の流れを理解していますが、セミナー講師は自分のパート以外を知らないことがほとんどです。
セミナー講師の内容に入っていくまでの、セミナー開始の挨拶やセミナー講師の紹介、休憩を入れるタイミングなどを再度共有しておきましょう。運営上の細かい疑問もこのタイミングで全体共有すると良いと思います。
*プロジェクターなど、機材の確認
セミナー講師がノートパソコンやタブレットを持ち込む場合、プロジェクターと繋いで投影ができるかを事前チェックしておく必要があります。また、セミナー講師が使うマイクのテスト、ホワイトボードを使う場合のマーカーのテストも行っておいた方がいいですね。いざホワイトボードを使おうとしたときに、マーカーのインクがほとんど出ない、なんてこともあります。(講師はけっこう焦ります)
セミナー講師の立ち位置からホワイトボードまで距離がある場合、コードのないマイクを使うのが理想です。また、セミナー講師が立って話すのか、座って話すのかもヒアリングした方が良いでしょう。ここは、事前におこなった方が良さそうですね。
*アンケートの集計
セミナーの参加者に記入いただいたアンケートは早めにセミナー講師にフィードバッグするのがベターです。セミナーの講師が自分の話した内容や工夫した部分、手ごたえがあった部分、失敗してしまった部分を覚えているのはセミナーの直後ですから、できるだけ早いうちにアンケートをみた方がより今後の改善に繋がります。
自分の経験だと、セミナー後に運営の方がすぐに印刷をしてくれて、コピーをいただいたことがありました。帰りの電車でアンケートの回答を読んで「あー、あそこはもう少し詳しく話した方が良かったかなぁ」などと思った記憶があります。また、アンケートをすべてスキャンして翌日にPDFを送ってくれた方もいました。セミナー講師にとっては少し怖い?のですが、素直な意見を見ることは大切です。
*謝金がある場合は、一時対応を早めに
セミナー講師に謝金がある場合、「いつまでに請求金額をお送りします」という一時対応を早めに行うことが大切です。少額、多額に関わらずお金は信用ですから、その処理の進捗は気になるところ。セミナー講師側からはなかなか「謝金はどうなってますか?」とは言いづらいものですから、運営側から「今後の流れ」を早めに連絡することが大切だと思います。
ほとんどのセミナーの場合は謝金の計算は事前に済んでいてあとは請求書を発行するだけ、ですが旅費交通費や宿泊費が絡むセミナーは少し時間がかかることがあります。
―――以上、「セミナー開催のポイント」について紹介をしてきました。ぜひ自社セミナー開催の際のチェック項目として使ってもらえればと思います。そしてECMJをセミナーに呼んでくださいね。
おわり。