(前回の続き)
前回はWEBサイト経由での「お問い合わせ」「見積り」「資料請求」「アポイント依頼」などを増やすための改善の基点は「お問い合わせページ」にあること、まずはそもそも現状の「お問い合わせページ」にお客様がアクセスしているのかを調べなければいけないこと、そして何人がアクセスをしているのか、もしもゼロだったとすればWEBサイトのデザインとレイアウトに問題がある可能性があること、をお伝えしました。続きです。
*カイゼンのふたパターンの方向性
「お問い合わせページ」に少なからずアクセスがあった場合、改善の方向としてはふたパターンに分かれます。
ひとつは「お問い合わせページ」自体を改善するパターンです。「お問い合わせページ」の説明を充実させたり、お問い合わせフォームをよりわかりやすくしたり、個人情報管理の情報を追加したり、「お問い合わせページ」自体を改善することでお問い合わせに繋げていく方法です。週間、月間で「お問い合わせページ」のコンバージョン数(実際のお問い合わせに至った数)を集計して、その成果を測っていきます。
*「お問い合わせページ」から逆算をする
もうひとつは「お問い合わせページ」から逆算をして、「お問い合わせページ」に至っているページを強化していく方法です。
ポイントになるのはGoogleアナリティクスの「セカンダリディメンジョン」という機能です。Googleアナリティクスのレポートから「行動>サイトコンテンツ>すべてのページ」を表示させます。中央部分の検索バーに「お問い合わせページ」のURLを入力し、「お問い合わせページ」のアクセス数の情報を表示させます。ここまでは「お問い合わせページ」のアクセス数(=セッション数)のデータを取得したときと同じ作業です。
次に検索バーの左側にある「セカンダリディメンジョン」を選択します。「セカンダリディメンジョン>行動>前のページ遷移」を表示させてください。ここでわかるのは「お問い合わせページ」を閲覧したお客様が「お問い合わせページ」の前にどのページを閲覧したのかという情報です。
*どのページが「お問い合わせページ」に紐づいているのか
インターネットのマーケティングの面白いところは、お問い合わせや注文など、いわゆる「コンバージョン」だけではなく、コンバージョンに至らなかったお客様がどこまで来てくれたかを分析できることです。「お問い合わせページ」にアクセスするきっかけになっているページを見つけることで、次の改善施策のポイントが明確になります。
「お問い合わせページ」に紐づいているページを見つけたときに、施策として考えたいことはふたパターンあります。ひとつは、紐づいているページをより改善することで「お問い合わせページ」への導線をより強くすることです。そしてもうひとつは、紐づいているページが「お問い合わせページ」に対して強い導線である理由を洗い出し、他のページにそのノウハウを転用していくことです。
もちろん「お問い合わせページ」にたまたま強い導線になっているページかもしれません。継続的に強い導線になっているか、週間、月間でのデータを取得して、その変化を追ってみるのが良いと思います。特に改善していないにも関わらず、強い導線の状態が続いていたとしたら、それは上記のふたパターンのいずれかの改善をおこなった方がよいサインです。あくまで一時的な情報だけを見ず、過去のデータと現在のデータを比較していきましょう。
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