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大切なのは、「一歩進むこと」。前に進めば「魔法の杖」に近づく。【no.1243】

 大切なのは、「一歩進むこと」ではないかと思います。

 インターネット戦略は得体のしれないもの。わかっているようでよくわからないもの。ネットショップを開設していたり、ホームページを立ち上げていたりしても、「時代の流れに合わせてWEBサイトを作ったけど、あまりよくわからなくて・・」という会社さんがまだまだ多い気がします。私の実感値では、90パーセントの会社さんが同じ悩みを抱えています。あなただけではありません。

 新しいビジネスの販路としてインターネットを―――そう考えている会社さんは多いと思います。と同時に、この10年の間に「WEBサイトはあるんだけど、インターネットからの問い合わせはなくて・・」という会社さんが多いのも事実。できればインターネットを活用して新しいお客様から注文をいただきたい、新しいお客様からの商談に結び付けたいという会社さんも多くあります。願わくば・・ほとんどの会社さんの願いです。

 ECMJにもそんなご相談をいただきます。そして、「どうやったらいいですか」「WEBサイトをどう変えたらいいですか」なんて話になるのですが、「今日WEBサイトを改善して明日インターネット経由の注文や問い合わせが増える」ことはない、それを理解してもらわけなければいけません。

 巷には成功事例の話や噂があふれていますし、SEO対策の本やリスティング広告の本など、「これをやっておけば売上アップだ!」的な情報があふれています。なので、一見すると「今日WEBサイトを改善すると、明日インターネット経由の注文や問い合わせが増える」ように感じてしまうのですが、そんなことはないということです。まあ、本や情報を売るための謳い文句のようなものですから、インターネットという「得体のしれないもの」を楽観的に捉えてはいけないのです。

 やはりインターネットへの知見が少ないと、「どうやったら成功するか」その答えが欲しくなります。しばしばいただく質問に「SEO対策に強いサイトを作るにはどうすればいいですか?」というものがありますが、「まずは定期的にブログや課題解決系のテキストコンテンツを1,500文字から2,000文字程度で作成していきましょう」みたいな話をすると、「はぁ・・(そんなことが聞きたいわけじゃないんだけど)」という反応をされてしまいます。本当のことなのに!

 そもそも物事に取り組む前から「上手くやる方法」を考えるのは無理なのです。インターネットの世界に「魔法の杖」はありません。昔、とある経営者さんのインターネット戦略に乗っていた時に、突然「石田さん、いいかげんにうちのネットの売上が上がる『具体的な』方法を教えてくださいよ!」と興奮しだしたことがあったのですが、そんな方法があったとしたらそのコンサルタントはインチキでしょ。『具体的』の意味するものは「魔法の杖」だったわけです。

 インターネット戦略に本気で取り組む前に「上手くやる方法」はわかりません。けれども、真剣に取り組んでいけば、施策とデータの関係性から「上手くやる方法」を見つけ出すことはできます。それがインターネットの戦略です。

 定期的に情報発信をおこなう。ネットショップに月に30商品を登録する。インターネット戦略について議論する時間を週に1時間、必ず取る。結果的に「無駄な時間」になってしまったとしても、実際に動くことで隠されたチャンスを探すことができます。大切なのは、まず「一歩」を踏み出すことではないでしょうか。

 「魔法の杖」は前に進んだ人だけが見つけ出すことができます。

 おわり。

 

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