著者:石田 麻琴

データ分析とは、「過去のデータ」と「現在のデータ」の比較【no.1185】

前回のつづきです)

 データ分析とは、「過去のデータ」と「現在のデータ」の比較です。データの分析は「同一期間同一条件」でおこなうことです。オンラインショップでは必ず「同一期間同一条件」のデータで分析してください。

*データ分析のポイントは先にスケジュールを押さえること

 データ分析は「できるとき」「思いついたとき」にやるものではありません。「同一期間同一条件」のデータを定期的に分析していくとより成果に繋がっていきます。

 「データを分析する」ことより「定期的におこなう」ことの方が難しいのが現実です。たとえば、「毎週月曜の午後にデータを分析する」「隔週金曜の17時にデータを分析する」などルールを決めておきましょう。こうすることで定期的なデータの確認が習慣化するかもしれません。

 ポイントは先にスケジュールを押さえてしまうことです。スケジュールを押さえないと優先順位は後に後になってしまいます。結果「できるとき」「思いついたとき」にデータ分析をすることになります。

*過去のデータと現在のデータを比較し、その変化を見る

 データ分析の方法についても簡単に解説をしておきます。

 まずデータ分析というのは、「過去のデータ」と「現在のデータ」の比較です。ですので、単体で取得した一時点のデータからはあまり情報を得ることはできません。「同一期間同一条件」で取得した「過去のデータ」と「現在のデータ」を比較するのです。たとえば、「12/12~12/18」の期間で取得した1週間のデータ(=過去のデータ)。「12/19~12/25」の期間で取得した1週間のデータ(=現在のデータ)。というように。

 この過去データと現在のデータは、ともに1週間分の集計データです。「同一期間」の条件を満たしています。また同じツールからデータを取得していれば、「同一条件」も満たしています。つまりこのふたつは「同一期間同一条件」として比較できるデータです。

 データ分析のファーストステップはデータを比較し、その変化を見ることです。たとえば、過去のデータのネットショップのアクセス数合計が1,000人。そして現在のデータのネットショップのアクセス数合計が1,500人だとします。

 データを比較したとき、「+500人」の差異があることに気づくことができます。

*データの変化の「原因」がどこにあるのかを調べる

 次のステップです。このデータの変化「+500人」が、自分たちがおこなった改善活動(アクション/改善/施策)によって起こったのか、それとも市場の何らかの変化によって起こったのかを検証します。ECMJでは、前者を「内的要因」、後者を「外的要因」と呼んでいます。データの変化の「原因」が、内的要因なのか、外的要因なのかを調べるのです。

 さらに次のステップです。過去のデータ、現在のデータがあれば、未来のデータもこれから生まれます。今回の例であれば、「12/12~12/18(=過去のデータ)」、「12/19~12/25(=現在のデータ)」の次、「12/26~1/1」、これが「未来のデータ」ということになります。

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